融資審査に「心理統計テスト」活用、AIアルゴリズムでマイクロファイナンスの新たな地平へ
この受賞によって、メディアやベンチャーキャピタルからもあらためて関心を向けられることになった。
スタートアップ企業にとっての東京の環境について稲田氏は、CIC(ケンブリッジ・イノベーション・センター)のようなイノベーションハブがつくられて状況は改善されつつあると考えている。
ビー・インフォマティカは長期的な目標として、アルゴリズムの商業化と日本でのマイクロファイナンス事業の開始、アジアの他の地域や、さらにはアフリカにまで拡大・展開することを目指している。
ビー・インフォマティカ:https://jp.bee-informatica.com/
東京金融賞:東京都が実施する東京金融賞は、金融イノベーション部門とESG投資部門で構成される。金融イノベーション部門では、将来有望な金融商品やサービスを提供する事業者を募集、表彰しており、一次審査を通過した事業者には、提案された金融商品やサービスのブラッシュアップのため、あるいは日本市場に進出するための事業支援が提供される。また、上位3社には賞金が授与される。
https://www.finaward.metro.tokyo.lg.jp/
取材・文/ギャビン・ブレア
写真提供/ビー・インフォマティカ
翻訳/森田浩之