ポイントは「油」だった! お酒の失敗・後悔をなくす「理想の飲み方」を専門家が伝授
締めは我慢しない! 葉石さんの「飲み会の心得」
井手 最後に、葉石さんには飲み会での「心得」があるそうですね。ぜひ教えてください。
葉石 2つあります。まずは「空腹で飲まない」です。
ビールは空きっ腹のほうがおいしいのはわかっているんですが、少しでいいので何かおなかに入れておくようにします。自宅から飲み会に向かうときは、小さな玄米のおにぎりを食べてから行くようにしています。
少しだけ食べておくだけで圧倒的に酔いにくくなるので、忘年会シーズンには特におすすめですね。
井手 長くゆっくり飲むためにも大事なことですね。もう一つ教えてください。
葉石 「締めは我慢しない」です。
なるべく締めは食べないほうがいいんですが、どうしても我慢できないことってありますよね。お店では我慢したものの、帰り道にお腹がすいてコンビニのカップ麺やおにぎりを食べてしまった......という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
井手 帰り道のコンビニ、危険ですよね。私も何度も経験あります(笑)。
葉石 家に帰ってから寝る前に食べてしまうのが、時間帯的にいちばんよくないんです。だから、そうなるくらいなら、お店で締めを食べてから帰ったほうがいい。早い時間に食べるほうが消化にもいいですし、胃や腸の負担も小さく、翌日もたれません。
締めを食べないほうがいいのは大前提として、本当に我慢できないときはお店で食べておくようにしましょう。
井手 100点の理想に向かってなかなかすべてを実践することはできない中、注意すべきポイントを教えていただき、大変参考になりました。ありがとうございました!
インタビューの動画をYouTubeでご覧いただけます。
・『飲酒の科学』酒ジャーナリスト・葉石かおりさんの教える飲み会でのオススメの飲み方(前編)
・酒ジャーナリスト・葉石かおりさんオススメのおつまみ5選&日本酒3選(後編)
葉石かおり(はいし かおり)
エッセイスト・酒ジャーナリスト 一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション理事長 1966年東京都練馬区生まれ。日本大学文理学部独文学科卒業。ラジオレポーター、女性週刊誌の記者を経て現職に至る。全国の日本酒蔵、本格焼酎・泡盛蔵を巡り、各メディアにコラム、コメントを寄せる。「酒と料理のペアリング」を核に、講演、セミナー活動、酒肴のレシピ提案を行う。2015年に一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーションを設立。国内外にて世界に通用する酒のプロ、サケ・エキスパートの育成に励み、各地で日本酒イベントをプロデュースする。
flier編集部
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