書籍の「作り手」である出版社の担当者たちが、いま読者にイチオシする本(23年2月)
今日1日に集中する力
『24 TWENTY FOUR 今日1日に集中する力』
著者:堀田秀吾
出版社:アスコム
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24時間をもっとも有効に使う方法は世界中の叡智により、すでに明らかになっています。
答えは、「今、目の前のことにただ集中すること」。
これこそがもっとも充実した24時間を送る方法であり、私たち人類が、幸福に生きる方法でもあります。
ですが、残酷にも私たち現代人は、「目の前のことに集中する」ことがなかなかできません。
人生を安全に、効率よく進めたいと思うほど情報を求め、SNSやニュースに没頭し、時間を浪費してしまいます。
不安なことがあれば、やるべきことに手がつかなくなりますし、SNSほか「気が散る」誘惑は、数限りなく存在します。人間関係で起きた問題やストレスも多すぎるタスクも大きな問題です。
どうすれば、一度しかない「今日24時間」を後悔なく過ごせるのか。
その方法をあらゆる研究、実験から導き出そうとしたのが本書です。
世界中の大学が研究した人間関係や不安への対処法、優先順位のつけ方、思考法、習慣術などあらゆる「24時間に集中する方法」を詰め込んでいます。
自分の時間を取り戻し、やるべきことに集中する。その一助になれば幸いです。
(アスコム編集部 栗田亘)
メディアを賢く消費する「情報リテラシー」
『メディアを賢く消費する「情報リテラシー」 情報洪水時代の歩き方』
著者:大野伸
出版社:同文舘出版
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
私たちは毎日膨大な情報に触れています。ひとたびスマホを開けば、受動的にさまざまな情報が目に入ります。
ウクライナ情勢、アメリカの大統領選、世界のコロナ対策、そして自国の政治・経済の動き。ニュースで目にする、いわゆる"お堅い"情報を、忙しい日々の中でどれだけ自分事として受け止めているでしょうか。そんな疑問を投げかけてくる1冊です。本書を読むと、ニュースを読む目が変わります。
著者は、日本テレビの報道番組「news every.」前統括プロデューサー。コロナ禍で圧倒的に支持された本番組の裏側、藤井貴彦キャスターの仕事観、プロデューサーの役割も語られています。コロナ禍、誰もが何を信じていいのかわからない状況で、どうして「news every.」の視聴率が伸びたのかは必読です。
私が個人的に興味深かったのは、著者の長年の海外旅行記から得た知見。情報の真贋を見抜くには、実体験と思考を蓄積し、武器にしていくことが必要なのだと認識しました。
これからも情報は確実に増えていきます。自己防衛、そして人生を豊かにするためにも「情報リテラシー」を高めるきっかけになる本書をおすすめします。
(同文舘出版ビジネス書編集部 津川雅代)