最新記事

ビジネス

「全部自分のせいだ!」と落ち込んでも、実は誰も見ていないという寂しい結果

2022年12月24日(土)08時57分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

「あなたが何をしてるかなんて、本気で気にしている人はいない。みんな自分のことしか眼中にないから」

c_20221220.jpg

『9ルール──自分を変える「黄金の法則」』66頁より イラスト:寺門朋代(TSUMASAKI)


僕らは、スポットライトが自分に向いている、と信じている。でも、そんなスポットライトはない。失敗すると、みんなの視線が自分に向いている、と感じる。「全部自分のせいだ!」と考える。

仕事がうまくいかないと、人前で恥をかかされ、クラブサンドイッチのトレイの傍らで眠ったり、路上の段ボールの中で暮らしたりする自分を思い浮かべる。ひどい振られ方をしたら、「もう二度と恋人ができない」と思い込む。ある大学に落ちただけで、自分はバカで、一生最低賃金にあえぐ苛酷な世界の住人だ、と悲観する。

ちっぽけなトラブルから、自分の存在すべてが危ぶまれるような、バカでかい問題をイメージしてしまう。

そして、若ければ若いほどその傾向が強い。経験不足から、物事はたいてい最後にはなんとかなるものだ、と知らないからだ。

ひどい失恋を一度乗り越えたら、次はもう少しうまくやれる。三度乗り越えたら、相当の達人になる。ある仕事で失敗したら、次はもう少し強くなれるだろう。とはいえ、初めての失敗は、実に恐ろしいものなのだ。


 『9ルール──自分を変える「黄金の法則」
 ニール・パスリチャ[著]/ 長澤 あかね[翻訳]
 大和書房[刊]


(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イスラエルがガザ空爆、48時間で120人殺害 パレ

ワールド

大統領への「殺し屋雇った」、フィリピン副大統領発言

ワールド

米農務長官にロリンズ氏、保守系シンクタンク所長

ワールド

COP29、年3000億ドルの途上国支援で合意 不
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたまま飛行機が離陸体勢に...窓から女性が撮影した映像にネット震撼
  • 4
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 8
    クルスク州のロシア軍司令部をウクライナがミサイル…
  • 9
    「何も見えない」...大雨の日に飛行機を着陸させる「…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大き…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 10
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中