『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』ほか、いまオススメの本を紹介
『ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記』
著者:ズラータ・イヴァシコワ
出版社:世界文化社
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「皆さん、明日戦争になります」。
もしも、学校に行っていきなり先生からこんな一言を告げられたらどうだろう? まるで天気予報のように淡々と告げられるその一言がかえって不気味だ。
この本は、2月24日にロシアが侵攻した日から、著者が全財産16万円と、宝物としている「太宰治の全集」だけをもってウクライナから日本に避難をしてきた16歳の少女の日記だ。
学校にもうまく馴染めなかったほど引っ込み思案な少女が唯一夢みた日本。「日本を見ずに死んでたまるか」という切なる願いを糧に、まるで映画のように次から次へと起るトラブルにひたすら純粋に立ち向かっていく姿は、激動の日々に飲み込まれている私達にも胸打つものがある。
「今できることは、できるときに精一杯やる。後悔をしないように」。ズラータさんがこの本で伝えたいメッセージの一つだ。
学校の宿題も、クラスメイトとの別れも、再開の約束もできずに故郷を飛び出してきたからこそ、重みがある。
「ウクライナのバスや電車はとても厳つくて何年も使いまわすから、ボロボロです。暖房だってしょっちゅう壊れます。でも、一所懸命に役立とうとしているようで、私は大好きです。だから、私のスケッチブックには、暖房機のパイプのスケッチがたくさんあります。なんだかかわいいんです」とズラータさん。
今、ウクライナでは、エネルギー施設が破壊され、多くの人々は暖房のない生活を強いられようとしている。
彼女が愛した暖房機のパイプを描ける日がもう一度来るように、願わずにはいられなくなる一冊である。
(世界文化社 編集担当:後藤)
『アウトプット3倍で今すぐ実践できる! すごろく読書術』
著者:原麻衣子
出版社:同文舘出版
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「本の内容を活かせないともったいない......」
「メモするからにはちゃんとメモしないと......」
夢を叶えたい! 学ぶことが大好き! な人ほど、
読書のハードルを無意識に上げてしまいがち。
「インプット:アウトプット=10:0」の読書では、なかなか行動につながりません。
多くの人は「情報」のみをインプットして覚えようとしますが、
残念ながら、私たちの脳内メモリーは限られています。
本書では、「感情が動くと、記憶が強化される」というメソッドを土台にした、
インプットだけで終わらない、アウトプット重視の読書術をご紹介。
ひらめいたアイデアも、あふれる気持ちも、そのまま記録するだけ! の
「すごろく式」ノートを活用して、
「①感情 ②情報 ③行動」の3点でアウトプットしていきます。
読みたいところから読んでOK!
途中で読み終えちゃってもOK!
資格試験本でもマンガでも雑誌でもOK!
「読む力」「選ぶ力」「行動する力」が上がる!
本(著者)が主役ではなく、読者(読み手)自身が主役の新しい読書ノート術。
読書に苦手意識を持っている人にこそ読んでいただきたい1冊です。
(同文舘出版ビジネス書編集部 戸井田)
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