野球の聖地・甲子園のカクテル光線を守れ! 最新技術での「伝統の再現」という挑戦
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「特に一般的なスタジム照明では不要な橙色の色味については、本プロジェクトのためにゼロから開発しました。当社ならではの色味再現技術で試作したカクテル光線をご確認いただき、幾度となく調整を重ねました。最終的には、独特の温かみを感じさせる甲子園球場のナイターを表現できたと思っています」と岩崎氏は言う。
約2年の歳月をかけて開発されたLEDのカクテル光線。技術者たちは冒頭のシーンのようにあらゆる季節や天候下でデータを取り、常に狙った光色を再現するという課題に挑んだ。パナソニックが高い技術を持つ4K8K放送への対応についても、今回のカクテル光線専用の技術開発と調整を行い、熱闘をより自然に近い色味で視聴者に伝えることを可能にした。
新たな歴史を刻むLEDカクテル光線
さらに今回のリニューアルでは、「歴史と伝統の継承」だけでなく、LEDだからこそ可能な「進化」も実現させた。
グラウンド内においては、パナソニック独自の「まぶしさの可視化技術」を活用し、フライボール捕球時の障害となるグレア(光の塊)を分散させるなど、アスリートファーストの空間を実現。タイガースの選手たちからも、「守りやすくなった」と好評だという。
そして何よりも大きな変化が、銀傘の一部と4本の照明塔に設置されたLED照明が織りなす「光の演出」という、これまでにない機能だ。
計756台の照明は、舞台演出などに用いられるDMX制御技術により、一台一台を個別に点灯・消灯・調光することが可能。その技術を利用し、鉄塔照明を1つの画面に見立てて、疾走するトラやTHマーク、ラッキーセブンやチャンス時の演出などを表示できるようになった。
「甲子園球場は日本で最も古く、世界でも3番目に古い球場です。伝統を今後も大切にしつつ、大人の野球ファンの皆さんにはノスタルジックな、そしてお子さんたちや新しいファンの皆さんには分かりやすく楽しんでもらえるような、照明と映像・音響を連動させた演出にも注力していきたい。そして引き続き、日本一の球場を目指していきたいと考えています」と赤楚氏は話す。
最新技術を使い、あえて伝統的な光をつくり出した今回のリニューアルで、より環境に優しく、そしてよりファンをワクワクさせる空間へと進化した甲子園球場。その裏には、合理性や効率性だけでは測れない、「顧客の思いとこだわり」に寄り添うパナソニックの姿勢と技術者たちの奮闘があった。
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スタジアムに新たな驚きと感動を。パナソニックがこれまで培ってきた光・空気・音・映像のテクノロジーを新しいアイデアで進化させ、これまでにないスタジアム体験と街の賑わいを演出。