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日本企業ソフトバンク、7―9月期は3979億円の赤字 韓国クーパンなどの株価下落が影響
ソフトバンクグループ(SBG)が発表した21年7─9月期は3979億円の純損失を計上した。写真は、同グループのロゴ。2021年2月4日に都内で撮影。(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
ソフトバンクグループ(SBG)の21年7─9月期は3979億円の純損失となった。韓国ネット通販大手クーパンなどの株価下落が響き、4─9月期を累計した半期純利益も前年比8割減の3635億円と大きく減少した。
7─9月期のビジョン・ファンドの投資損失は1兆1670億円の赤字。前年同期は1兆0400億円の黒字だった。
同社によると、クーパンで1兆2212億円、中国配車サービスの滴滴出行(ディディ)で3210億円の損失を計上した。
中国当局は今年7月、米国に上場したディディにサイバーセキュリティー関連の立ち入り調査を実施。北京市が同社を管理下に置くことを検討しているとの報道も出回った。
中国ではディディだけでなく、政府の規制強化によってアリババ・グループや騰訊控股(テンセント・ホールディングス)といったハイテク・教育・不動産など、さまざまな業種の株価が急落している。
IBESがまとめたアナリスト12人によるSBGの通期純利益の予想平均値は1兆3380億円。同社は見通しを開示していない。
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