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日本企業みずほ、システム障害時に対応遅れで不正引き出しも 金融庁にきょう報告
みずほ銀行で今月起きた今年5回目のシステム障害を巡り、みずほフィナンシャルグループは31日、金融庁に報告書を提出する。故障の要因やバックアップに切り替わらなかった原因は特定できなかった。写真は、みずほのロゴ。2015年5月15日に都内で撮影。(2021年 ロイター/Yuya Shino)
みずほ銀行で今月起きたシステム障害の影響で、キャッシュカードの紛失登録が遅れ、50万円が不正に引き出されたことが分かった。みずほフィナンシャルグループは31日にシステム障害に関する報告書を金融庁に提出する。故障の要因やバックアップに切り替わらなかった原因は特定できなかった。
金融庁は5回目の障害を受け、銀行法に基づく報告命令を出した。麻生太郎金融担当相は31日の閣議後会見で、個別の金融機関にどのような行政対応を行うかの具体的なコメントは現時点で差し控えるとしつつ、報告内容を精査した上で必要な対応を取る考えを示した。
麻生氏はまた「非常用のバックアップシステムがどう作動するか、それを確保するかが大切」だとし、「原因究明、再発防止に向けフォローアップしていきたい」と述べた。
みずほ銀とみずほ信託銀行では、今月19日夜に基幹システムと店舗をつなぐ機器に故障が生じ、預金の入出金や振り込みなどを含む店頭での取引ができない状態になっていた。20日午前10時前に外国送金など一部を除いて復旧し、正午ごろ全面復旧した。バックアップは機能せず、会見したみずほ銀の藤原弘治頭取は「ベンダーの協力を得て、しっかりと原因追求したい」と語った。
今年2月から3月にかけては、4度のシステム障害が発生。外部の識者・専門家で構成される第三者委員会を設置し、再発防止に取り組んでいた。
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