テスラ車、ビットコインで購入可能に? どうなる決済の仕組み
独自の決済システム構築も
専門家は、テスラが仲介業者を利用せず、独自の決済システムを構築する可能性もあるとみている。そうすれば、ビットコインを受け取り、経営陣の判断でいつでも売却することが可能になる。
ただ、これは異例の選択となる。決済サービス大手のペイパル・ホールディングスは今年半ばまでに自社ネットワークで仮想通貨の利用を認める見通しだが、そのペイパルでさえ、パクソス・トラスト・カンパニーを通じて決済を行う方針だ。つまり、商品の売り手もペイパルも仮想通貨を保有する必要はない。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はネット上で仮想通貨への熱い支持を示しており、業界関係者は、必要なインフラを構築する技術的ノウハウが同氏にはあると指摘する。
テスラがこの方法を選択すれば、顧客はビットコインをテスラ独自のシステムに送ることになる。コインシェアーズのダニー・マスターズ会長は、テスラはおそらく、非常に短時間保証された交換レートを設定する必要があるとみている。
同会長は「テスラ車の価格は引き続きドルで設定される可能性が高い。その上で同社は顧客との間で『ドルかビットコインを送ってください。ビットコインを送る場合、この価格は5分間有効です』といったやり取りをすることになるだろう」と語った。
(Anna Irrera記者)
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