最新記事
ビジネス

LINE公式アカウントが他のSNSよりビジネスに効果的な理由

2020年9月25日(金)16時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

JohnnyGreig-iStock.

<特に個人事業主やフリーランスにとっては厳しい経済状況だが、なるべく資金を使わずに売り上げを伸ばす方法はあると、自身も起業時に「SNSに救われた」Webマーケティングの専門家、堤建拓氏は言う>

「売り上げが半分になった」という飲食店、「開講するだけでひと苦労なのに、ましてや新規会員の獲得なんて」というスクールやスポーツジム......。

新型コロナウイルスの流行で、日本の経済が落ち込んでいる。特に個人事業主やフリーランスには売り上げが激減したという声が少なくない。

まだ先行きは見えてこない。政府による支援策は一時しのぎにはなるものの、自分の力でこの苦境を乗り越える対策も必要だろう。

でも一体、どうすればいいのか?

現在の経済状況とは違うが、自分も同じように先行きが見えない状況の中、不安を持ちながら起業し、そして「SNSに救われた」と、Webマーケティング、LINE公式アカウントの専門家である堤建拓(つつみ・たけひろ)氏は言う。

堤氏はかつて、起業経験もコネもなく、自己資金どころか「貯金残高6万円」という状態で、名古屋駅近くに小さな英会話スクールをオープンさせたという。わずか3年前、2017年のことだ。

独学で身に付けたSNSとWeb集客のノウハウを駆使し、半年で英会話スクールは3校になり、月商は5倍に。今では多くの企業のWebマーケティングにも携わり、『世界一わかりやすいLINE公式アカウントマスター養成講座』(つた書房)などを著書に持つ。

堤氏によれば、スモールビジネスではSNSの使い方が大きな差を生む――。
snslinebook20200923-cover150.jpg
新刊 『LINE公式アカウントの達人が教える 超簡単!SNS仕事術 「1人で月商100万円」への超ショートカット法』 (CCCメディアハウス)で堤氏は、フリーランスや個人事業主などのスモールビジネスを展開する人が、SNSを徹底的に活用し、なるべく資金を使わずに売り上げを伸ばす方法を紹介している。

どのSNSを使えばいいのかというスタート地点から悩む人も多そうだが、堤氏によれば、その答えは明白だ。

選ぶべきSNSは「プッシュ型」

堤氏によると、数多くあるSNSの中で、商品やサービスをお客様に購入してもらうために最も適しているのが、「プッシュ型」のツールだという。

「プッシュ型」とは、こちらから登録者に情報を届けることができるツールのことで、LINE公式アカウントやメルマガが該当する。

それとは対照的な「プル型」のツールは、基本的にはダイレクトな通知がなく、相手から情報を見に来てもらうことが必要になる。ブログやFacebook、Instagram、YouTube、ホームページなどが当てはまる。

開封率が高いLINE公式アカウント

同じ「プッシュ型」のツールでも、LINE公式アカウントはメルマガよりメリットが多いと、堤氏は説明する。

■LINE公式アカウントの4つのメリット

【1】開封率が高い
メルマガの開封率は多くて10%程度。それに対し、LINE公式アカウントの開封率は60%が平均値であり、圧倒的に高い。

【2】友だち登録が簡単
LINE公式アカウントの友だち登録は、スマホやタブレットでQRコードを読み込み、「友だち追加」ボタンをタップするだけ。メルマガは、メールアドレスの入力など、手間がかかることが多い。

【関連記事】「日本人にアルゴリズムは通用しない」元インスタグラム・長瀬次英が語る日本のSNS

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中