シェアキッチンで配達専業 ネット食品配送4位の韓国に世界が群がる
食事のデリバリーサービスは爆発的な成長を見せている。
デリバリーアプリ「ベイダル・ミンジョク」を運営するウーワブラザーズは、2016年から18年にかけて売上高が4倍の3190億ウォン(約290億円)となり、営業利益は24倍の586億ウォンに達したとしている。
ウーワの時価総額は27億ドルで、主要投資家としてゴールドマン・サックス、シンガポールの政府系ファンドGIC、セコイアキャピタルなどが名を連ねている。
デリバリーヒーローは12月にドイツ国内事業を10億ドルでテイクアウェイ・ドット・コムに売却。現在同社にとってクウェートに次ぐ第2の市場となった韓国への注力を強めている。
同社はスタッフ数を昨年の500人から800人に増強する計画で、マーケティング予算も今年は1000億ウォンに倍増させた。現地企業に相次いで投資したこともあって、デリバリー・ヒーローの韓国における売上高は2016年から倍増し、昨年は9440万ユーロ(約115億円)となった。
韓国のクーパンは、ソウルの一部地域で食品デリバリーサービスを実験的に運営している。ウーワは、クーパンが手数料割引をエサに独占契約を求めているとして批判し、独占禁止当局による調査を求めている。
クーパンは、対立の解消に向けてウーワとの協議に入っているとしているが、自社の食品デリバリー事業戦略についてはコメントを拒否した。韓国公正取引委員会もコメントを拒否している。
(翻訳:エァクレーレン)
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