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人民元がIMF主要通貨になったら?

2015年11月17日(火)16時00分
マーシー・クオ、アンジェリカ・タン


――人民元の国際化は、世界戦略の重心をアジア太平洋地域に移そうとするアメリカのリバランス(再均衡)政策に、どんな影響を及ぼすだろうか。

 人民元が国際的な準備通貨として認められれば、世界経済の中で中国が象徴的な意味で超大国の地位に上り詰めたことになる。特にアジア域内では中国の影響力が増すだろう。アメリカにとっては、アジアへのリバランス政策の展開が一段と困難になる。

 アメリカのこの政策は、今までほとんど掛け声だけだった。その一方で中国は、アジア域内での経済的な影響力を積極的に強化してきた。例えばアメリカ主導の世界銀行やIMFと、日本主導のアジア開発銀行(ADB)に対抗する機関として、アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立を提唱した。しかも、アジアでの軍事的なプレゼンスも強めている。

From thediplomat.com

[2015年11月10日号掲載]

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