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経済成長

破綻した中国の儒教資本主義

2011年2月22日(火)21時05分
ヌリール・ルビーニ(ニューヨーク大学経営大学院教授)

 中国が特殊なのは、貯蓄のうち実に25%は企業部門(主として国有企業)の内部留保だということだ。民間経済ではたいてい、企業の利益は配当として還元され、家計所得を増やし、消費を増やす。

 だが中国では、企業の利益は現金から固定資産までさまざまな形で内部に蓄積されていく。消費より輸出に有利な人民元安や、企業の借り入れコスト(と家計の利子所得)を減らす低金利などの政策も、家計から企業への所得移転を加速させている。

改革は1世代で済まない

 国有企業を民営化するか、国有企業の利益に重税を課して税収を家計に分配しない限り、過剰貯蓄と消費不足、そして過剰投資はなくならない。だが強力な政治力を持つ国有企業に対し家計は非力なので、改革は極めて困難だろう。

 従来の成長モデルは崩壊した。輸出と固定資産投資と貯蓄を減らす方向へ、劇的な変化が必要とされているのは明らかだ。だが、それを妨げる構造的・文化的な障害はあまりに大きい。

 中国経済を持続可能な成長モデルに転換するには、1世代を費やしてもまだ足りないかもしれない。

[2011年1月26日号掲載]

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