グーグル=マイクロソフト戦争の虚しさ
私が恐れているのは、製品は無料か超安価で手に入るが、使うと広告の嵐に襲われ、逃れるには特別料金を払うしかないという世界だ。現にアップルは最近、広告をクリックするまでソフトウエアが固まってしまう技術の特許を申請した。
悲しいことにグーグルもマイクロソフトも、素晴らしい製品を作り出すことよりも互いを傷つけ合うことに興味があるらしい。両社の争いは消費者の得にはならない。彼らは私たちがコンピューターを買ったり、インターネットで使った金の取り分を争っているだけだ。
マイクロソフトはグーグルの検索ビジネスを、グーグルはマイクロソフトのOSビジネスをたたきつぶそうとしている。結局グーグルもマイクロソフトも、互いのおもちゃを取り合う育ち過ぎたオタクにすぎないのかもしれない。
[2009年12月 9日号掲載]