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今年、トランプ流の閣僚人事で開かれる「パンドラの箱」【風刺画で読むアメリカ】
©2024 ROGERS–ANDREWS McMEEL SYNDICATION
<今月発足する米トランプ政権の閣僚は性加害疑惑、ロシアのプロパガンダを拡散、筋金入りの陰謀論者などの経歴を持つ「逸材」ぞろい...アメリカ出身芸人のパックンが解説します>
アメリカ大統領を1期だけ務めて、1回退任してから大統領に返り咲いたトランプ氏。このパターンは132年ぶりで史上2回目。選挙が終わったトランプ氏は歴史的な速さで閣僚人事を発表した。さすがに人選するのに4年間もあれば十分だ!
しかし、指名された多くの閣僚候補が疑惑を抱えたり、経験不足だったりして非難ごうごうだ。身辺調査するのに4年間では足りなかったのかな?
特に注目されたのは司法長官に指名されたマット・ゲーツ下院議員。ゲーツは未成年女性買春の疑惑がある。刑事訴追はされておらず本人は潔白を主張しているが、下院倫理委員会の調査報告書が公表されそうになったタイミングで議員を辞職した。「白いものにふた」ってことでしょうね。その後ゲーツは指名を辞退し、トランプの元弁護人が司法長官に指名された。
性関連のスキャンダルで言えば、国防長官に指名されたピート・ヘグセス氏は女性に性的暴力を告発された。こちらも潔白を主張しているが和解金は払っている。これは「口止め料」ではないね。それは次期大統領がポルノ女優に払ったものだから。
国家情報長官に指名されたタルシー・ガバード下院議員に性関連の疑惑はない。ご安心ください! しかしガバードは以前、米資金で生物兵器を開発している研究所がウクライナにあるとか、ウクライナへの侵攻は正当だなどと、ロシアのプロパガンダに近い主張をして騒動になった。その彼女がアメリカの国家機密を全部握る立場に就きそうなわけだ。ご安心できない!
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