コラム

「聡明な植民者」と「横暴な独裁者」のどちらがましか?

2024年10月29日(火)11時15分
ラージャオ(中国人風刺漫画家)/トウガラシ(コラムニスト)

ポイント

劉暁波 1955年吉林省生まれ。米滞在中の89年に天安門広場で民主化運動が起き、教え子を守るため帰国して参加。反革命罪で逮捕・投獄された。2008年に共産党独裁を批判した「08憲章」を起草し投獄。10年ノーベル平和賞受賞。17年死去。

租界 中国の領土だが不平等条約に基づき行政・司法権が欧米諸国や日本に属する外国人居留地。アヘン戦争後に英米仏が上海に開き、天津や重慶へ拡大。管轄国は一時8カ国、27カ所に及んだ。

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プロフィール

風刺画で読み解く中国の現実

<辣椒(ラージャオ、王立銘)>
風刺マンガ家。1973年、下放政策で上海から新疆ウイグル自治区に送られた両親の下に生まれた。文革終了後に上海に戻り、進学してデザインを学ぶ。09年からネットで辛辣な風刺マンガを発表して大人気に。14年8月、妻とともに商用で日本を訪れていたところ共産党機関紙系メディアの批判が始まり、身の危険を感じて帰国を断念。以後、日本で事実上の亡命生活を送った。17年5月にアメリカに移住。

<トウガラシ>
作家·翻訳者·コラムニスト。ホテル管理、国際貿易の仕事を経てフリーランスへ。コラムを書きながら翻訳と著書も執筆中。

<このコラムの過去の記事一覧はこちら>

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