- HOME
- コラム
- Surviving The Trump Era
- トランプに異変? 不屈の男がここにきて「愛」を語り…
トランプに異変? 不屈の男がここにきて「愛」を語り始めた訳
第3に、トランプの傲慢な言動にうんざりしている無党派層の考えを変えさせる効果もあるかもしれない。「ハリスは好きではないけれど、トランプはあり得ない」と思っている有権者をハリスから奪える可能性が出てくるのだ。
以上の分析を裏付けるかのように、トランプ陣営が支持者に送っている電子メールの文面にも変化が表れている。「愛」という言葉が多用されているのだ。ほぼ全ての電子メールで、トランプは支持者を「愛している」と述べている。これまでのイメージとはまるで懸け離れた言葉遣いだ。
どう評価するにせよ、トランプが近年のアメリカ政治で誰よりも強力な存在感を放ってきたこと、そして今までしぶとく生き残ってきたことは、紛れもない事実だ。今回のイメージ戦略の転換は、彼がアメリカ政治の最重要人物であり続けるための切り札になるのだろうか。

アマゾンに飛びます
2025年3月11日号(3月4日発売)は「進化し続ける天才ピアニスト 角野隼斗」特集。ジャンルと時空を超えて世界を熱狂させる新時代ピアニスト、29歳の「軌跡」
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
日米首脳会談で「ホームラン」を打った石破首相、そこに潜む深刻な懸念材料 2025.02.22
「忠誠心」で固めたトランプ新政権...最大の敵は「期待」と「時間」 2025.01.17
トランプ政権の次期駐日大使ジョージ・グラスとは何者か? 2025.01.09
プーチン成功で「世界秩序崩壊」、失敗なら「支配の終焉」 2024.12.26