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米下院議長、つなぎ予算は現状維持へ 歳出削減は次年度予算で

2025年03月03日(月)14時46分

ジョンソン米下院議長は2日、現行の予算が14日で期限を迎えることから、9月まで現在の歳出水準を維持するつなぎ予算を可決し、歳出削減策は翌年度予算に盛り込みたいとの考えを示した。資料写真、2月撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

Katharine Jackson David Morgan

[ワシントン 2日 ロイター] - ジョンソン米下院議長は2日、現行の予算が14日で期限を迎えることから、9月まで現在の歳出水準を維持するつなぎ予算を可決し、歳出削減策は翌年度予算に盛り込みたいとの考えを示した。

ジョンソン氏は一連のテレビ出演で、実業家イーロン・マスク氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」による歳出削減がつなぎ予算に反映されるとの見方を否定した。

NBCの番組で、「政府が運営を継続できるよう、予算を現在の水準で凍結するクリーンなつなぎ予算を可決することを目指している」と説明した。

「われわれは政府を閉鎖しないよう責任を果たすために懸命に努力している。民主党は交渉に協力しなければならない」と訴えた。

これに対し下院民主党のジェフリーズ院内総務は声明で、「トランプ政権からの働きかけは一切なく、下院共和党は交渉のテーブルから離れた」と指摘した。

下院では共和党の議席数は218で、民主党の215議席を上回っているが、党内で可決に必要な支持を集められるかどうかは不透明だ。

ゴンザレス議員は「つなぎ予算には反対だ。議会は仕事をし、保守的な予算を可決する必要がある」とXに投稿した。

ベーコン議員もXに「つなぎ予算は軍に悪影響を及ぼし、国家安全保障を弱体化させる。新たな兵器計画を開始できず、中国、ロシア、イランを抑止するような軍隊を作ることに真剣に取り組んでいないことを意味する」と投稿し、つなぎ予算に反対を表明した。

ジョンソン氏はトランプ政権が進める歳出削減について、10月1日からの2026年度予算に盛り込む意向を示した。

FOXニュースの番組で、DOGEが発見した不正や無駄遣いを廃止することによる節約分や、トランプ政権の政策によってもたらされる他の収入を次年度の財源として組み込むことができるだろうと語った。

ロイター
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