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「トランプ」が民主党の勝因。そして共和党に2人の新星が登場した
共和党に現れた2人の新星
今回の中間選挙を通じて、24年の大統領選を考える上で重要なことがほかにも4つ見えてきた。
第1に、政治の専門家たちはどうしてもバイデンの強力な政治的嗅覚を見くびってしまうらしい。
中間選挙前の予測では、有権者の関心事はあくまでも経済であり、いくら民主主義の危機を訴えても心に響かない、と言われていた。ところが、選挙戦終盤のバイデンの精力的な訴えを受けて、民主主義の未来と人工妊娠中絶をめぐる状況に懸念を抱く人たちが投票所に足を運んだ結果、民主党候補の得票が増えた地域も多かった。
2020年大統領選の民主党予備選で序盤に出遅れたときも、ほとんどの有力メディアは、バイデンは終わったと酷評した。実際には、バイデンの政治家としての判断力は識者の予測以上だった。最終的に、大統領に当選したのはバイデンだ。
第2に、共和党に2人の新星が登場した。
1人は、いま話題のロン・デサンティスだ。今回、フロリダ州知事選で20ポイント近くの大差により再選されたデサンティスは、2024年大統領選の共和党予備選でトランプを凌駕する存在になるかもしれないと言われ始めている。
デサンティスの圧勝は、テキサス州知事だったジョージ・W・ブッシュが98年の中間選挙で圧倒的な強さを見せつけて再選を果たしたことを思い出させる。ブッシュはそのまま快進撃を続け、2年後の大統領選で勝利を手にした。
デサンティスは単に大差で再選に成功しただけでなく、民主党支持者が多いとされてきた中南米系の有権者の票も60%近く獲得した。この点もブッシュと似ている。
しかし、デサンティスの州知事選勝利が持つ本当の意味を浮き彫りにしているのは、選挙直後のトランプの反応だ。トランプは、フロリダ州での得票は20年大統領選の自分のほうが多かったとソーシャルメディアに投稿。デサンティスが州知事選に初出馬したとき推薦しなければよかったとも、周囲に語っているという。
要するに、デサンティスの地滑り的勝利により、「ボス」の座が奪われるのではないかと恐れているのだ。
もう1人の新星は、エリス・ステファニクだ。ミレニアル世代で、ニューヨーク州選出の共和党下院議員。現在、女性としては議会共和党で最も高い地位に就いている政治家だ。
中間選挙で共和党がニューヨーク州で大きな成果を上げたことで、いっそう評価を高めている。
今回、民主党が強いニューヨーク州で共和党は民主党から4つの下院の議席を奪った。しかも、民主党のショーン・マロニー選挙対策委員長も落選させた。選対委員長の役職を務めるのは、自分の選挙の心配がないはずの大物議員。マロニーの落選は衝撃的な出来事だった。
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