価格上昇期に狙い目となる「旧価格マンション」。まだ残っている場所と、その理由は?
野村不動産の「プラウドタワー名駅南」は、約71平米の広めの2LDKが5600万円台から。59平米の2LDKであれば4700万円台からの設定になっている。
その建設地は、名古屋駅から徒歩9分。名古屋駅につながる地下鉄入口までは徒歩5分という便利な立地だ。新しい街づくりが進む名古屋駅東口側では、オフィスビルや商業ビル中心となる場所が主体になるので、東口側で駅徒歩9分は極めて駅に近い。現在販売中のタワーマンションでは、最も名古屋駅に近い物件ということになる。
「プラウドタワー名駅南」の外観。実際の建物を見て購入検討できる。筆者撮影
さらに、名古屋市営地下鉄東山線の名古屋駅と伏見駅の間に新駅(仮称柳橋駅)をつくる構想が出たこともあった。リニア開発により名古屋駅利用者が増加することで、新駅構想が復活すれば、同マンションの利便性はさらに向上するはずだ。
「プラウドタワー名駅南」は建物が完成しており、天井高が2メートル60センチもある開放的な室内を実際に確認できる。
リニア中央新幹線でさらなる発展が見込まれている名古屋駅周辺では、すでにリニアの建設工事がはじまっている。
生まれ変わる名古屋駅の「旧価格マンション」に興味を持つ人は多いのではないだろうか。
なぜ、地方で旧価格マンションが残っている?
今回、札幌、名古屋、福岡でみつけた旧価格マンションには、共通する特徴がある。
それは、1LDK、2LDK住戸が中心になるマンションである点だ。1LDK、2LDKとしては広めの間取りになっているのだが、居室の数が1つの間取り、2つの間取りである。これは、3LDK指向が強い地方都市では、ちょっと残念な点と受け止められがちだ。
一方で、東京、大阪から買いに来る人にとって1LDK、2LDKは使い勝手のよい間取りとなるのだが、ここで共通する特徴の2つめが出てくる。
それは、マンション自体が「目立ちにくい」という点だ。
いずれも、周囲に目立つ大規模マンションが続々と建設されており、そこまで総戸数が大きくないために、陰に隠れてしまった......つまり、目立ちにくいことで東京、大阪からの購入検討者の注目度も下がった。
その結果、販売が長期化し、旧価格マンションとして残ったと考えられる。旧価格マンションは、価格が抑えられているため、買いやすいし、賃貸に出したときの利回りも上がる。魅力的な物件であることは間違いない。
※当記事はYahoo!ニュース個人からの転載です。
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