価格上昇期に狙い目となる「旧価格マンション」。まだ残っている場所と、その理由は?
そのことに気づいたのは、9月20日に「2022年都道府県地価調査(基準地価)」が発表されたときだ。
今年の基準地価で特に「地価上昇が著しい」と公に認められたのが、東京圏と名古屋圏。そして地方4市(札幌市、仙台市、広島市、福岡市)だ。
そのうち東京圏では「旧価格」の完成済みマンションが姿を消してしまったことは前述したとおり。しかし、名古屋圏と地方4市の多くではまだ「旧価格」の完成済みマンションが残っているのだ。
地価が大きく上昇した名古屋、札幌、仙台、広島、福岡のうち、地価だけでなく、中心地のマンション価格上昇が目立つのは、名古屋、札幌、福岡の3市。中心部の新築マンションならば、「70平米の3LDKが7000万円以上」「2LDKでも6000万円以上」という価格水準まで上がってしまった。
この3市内では、建物が完成済み、もしくは完成間近で2LDKならば4000万円台、5000万円台という価格水準のマンションがみつかる。
まだ、「旧価格マンション」が残っていたのである。
札幌と福岡中心地で「旧価格マンション」を探すと......
たとえば、札幌市中央区で完成間近の「ブランズタワー札幌大通公園」は、2022年10月時点での販売価格が約37平米の1LDKが2810万円から、約55平米の2LDKが4240万円からだ。
札幌市内の繁華街となる「大通り」や「すすきの」に近い場所で、地下鉄駅まで徒歩3分もしくは4分(エントランスによって、異なる)。地上29階建ての超高層タワーマンションとしては抑えた価格設定といえる。
福岡では、最先端ショップが集まる「けやき通り」に近い「ブランシエラ赤坂はなみずき通り」が約60平米の2LDKが5514万円で販売されている。市内随一の高級マンションゾーンの大濠公園エリアも徒歩圏なので、立地の魅力が大きい。
「ブランシエラ赤坂はなみずき通り」は設備仕様のレベルも高い。モデルルームにて、筆者撮影
こちらは建物が完成しており、実際の住戸を見て、購入を検討できる。
名古屋では、最も名古屋駅に近いタワーマンションが「旧価格」
リニア中央新幹線で注目度が高まる名古屋でも「旧価格マンション」がみつかる。
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