コラム

「人生の最期に何を望むか?」ホスピスで働く医師が語る/Tease out(見つけ出す)

2016年08月29日(月)17時07分

登場するボキャブラリー

【palliative medicine】緩和医療。palliative medicineがミラー氏の専門で、このTEDトークの中で彼はその定義についても説明しています。

【unwitting】知らずに、意図的ではない。ミラー氏の説明では、医療職務についている人は皆、役に立とうという良い意図を持っているのに、患者のために最善を尽くしていない、unwittingな一員になっているようです。

【design thinking】デザイン思考。ミラー氏はdesign thinkingを終末期の介護に応用すべきだと主張しています。

【repugnance】反感。ミラー氏が働いているホスピスでは、亡くなった患者の遺体が施設から運ばれる際に小さな儀式を行うことで、悲しみをrepugnanceではなく温かさで迎え入れられるよう、手助けを行っているそうです。

【repulsed by】~に強い嫌悪感を抱く。ミラー氏が出会った人の中で、すぐにでも死にたいと思っていた人は、人生が不快で最悪なものになったことに対してrepulsed byになっていたために死を望んでいたそうです。

【crescendo】最高潮。死ぬことが最後のcrescendoになるよう、スペース(空間)を作ることがミラー氏の望みです。

【ferociously】通常は「ひどく」や「恐ろしく」のような意味で訳されますが、ここでは「感情を込めて」や「全力で」のようなニュアンスで使われています。ミラー氏は、残った人生に意味や美しさを見出し、それをferociouslyで愛すべきだと言っています。

プロフィール

ロッシェル・カップ

Rochelle Kopp 異文化コミュニケ−ション、グローバル人材育成、そして人事管理を専門とする経営コンサルタント。日本の多国籍企業の海外進出や海外企業の日本拠点をサポートするジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社の創立者兼社長。イェ−ル大学歴史学部卒業、シガゴ大学経営大学院修了(MBA)。『シリコンバレーの英語――スタートアップ天国のしくみ』(IBC出版)、『日本企業の社員は、なぜこんなにもモチベーションが低いのか?』(クロスメディア・パブリッシング)、『反省しないアメリカ人をあつかう方法34』(アルク)など著書多数。最新刊は『日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法』(共著、クロスメディア・パブリッシング)。

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