- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな
都知事選の候補者は東京の2つの課題から逃げるな
問題の2つ目は少子化です。東京に人口が流入する一方で、東京は全国でも最悪の少子化都市であり、この循環が続くようなら東京が全国の人口減の元凶として、事態をどんどん奈落の底に引っ張っているという認識もあります。ならば、その原因はどこにあり、対策はどうしたら良いのか、これも大きな論点になります。
共稼ぎが当たり前となる中で、夫婦が長時間労働をしていたら子育てに割く時間を確保できません。この問題を解決できなければ、2人目、3人目を産んで育てるというのは東京では不可能です。東京が率先して生産性を向上して長時間労働を断ち切るにはどうしたらいいのか、知恵を集めなくてはなりません。事務作業を全部英語にしてしまい業務アプリなども世界標準にするとか、旧弊に固執する世代を公職追放するとか、相当にドラスティックな対策も提案されていいと思います。
目に余る住宅の高騰
職住近接も重要ですが、昨今の都心部の住宅の高騰は目に余ります。こうなると、都市計画が破綻しているとしか言いようがありません。やたらに高層ビルの再開発が進む中で、都心部は子育て家庭の住む空間ではなくなりつつあります。こうした都市計画のあり方も争点になっていいと思います。
最大の問題は教育費だと思います。この点に関しては無償化政策が進められていますが、問題は中高の授業料ではありません。東京では半世紀以上前から公立中学の提供する教育が変質してしまい、その結果として小学校の低学年から塾通いをさせて中高一貫校に入れようとする家庭が多すぎます。この塾の費用が大きな圧迫となり、2人目、3人目を断念する理由になっているというストーリーも成立します。それならば、東京における公立中学の再建というのは喫緊の課題になります。
一極集中と少子化、この2つのテーマだけでも、具体的な対策を実施して効果を上げるには、強いリーダーシップが求められます。様々な有権者層に媚びて総花的な政策でごまかしている時間はないし、ある意味では今回の都知事選がラストチャンスなのかもしれません。まずは、そのような緊迫感を持った論戦を期待したいと思います。
「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由 2025.01.29
驚きの大統領就任演説、インフレ退治を約束したトランプ 2025.01.22
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
-
外資系顧客向けシステムエンジニア/システムインテグレータ・ソフトハウス
株式会社リファルケ
- 東京都
- 年収450万円~1,260万円
- 正社員
-
転勤無し/税務マネージャー「東京」年収~1000万円「世界5大会計事務所/外資クライアントメイン/在宅勤務有」
BDO税理士法人
- 東京都
- 年収600万円~1,000万円
- 正社員
-
転勤無し/外資系クラウドシステムの既存顧客担当営業「東京/大手中堅」
株式会社コンカー
- 東京都
- 年収800万円~1,500万円
- 正社員
-
外資製薬会社向けCRMシステムの運用保守支援/最寄り駅から徒歩10分圏内/経験者優遇/データ入力業務あり/年間休日最大125日
株式会社ビーネックステクノロジーズ
- 東京都
- 月給21万2,000円~55万円
- 正社員