ニュース速報
ビジネス

ヘッジファンド、米関税懸念でハイテク株に売り=ゴールドマン

2025年04月01日(火)01時21分

米金融大手ゴールドマン・サックスの28日付顧客向けリポートによると、米政権による関税措置の発動への懸念から世界の株式相場が大幅に下落する中、ヘッジファンドのハイテク株の売越額は約半年ぶりの大きさとなった。(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Nell Mackenzie

[ロンドン 31日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスの28日付顧客向けリポートによると、米政権による関税措置の発動への懸念から世界の株式相場が大幅に下落する中、ヘッジファンドのハイテク株の売越額は約半年ぶりの大きさとなった。ロイターが31日にリポートを確認した。

トランプ米大統領は4月2日に新たな課税措置を発表する見通し。こうした米の関税強化や相手国による報復措置、さらに米政権の歳出削減によって、米経済が景気後退に陥るのではないかとの懸念がここ数週間、高まっている。

ゴールドマンはリポートで、超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」を含むハイテク株は「今週、プライムブックで最も多く売り越された」と指摘した。

ゴールドマンによると、先週の売り注文の約75%は米ハイテク株で、人工知能(AI)関連の機器などを生産する企業に売りが集中した。

米金融大手モルガン・スタンレーによる27日付のリポートでは、ヘッジファンドは株式の売り持ちを増やし、26日は米半導体大手のエヌビディアやアドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)、米電気自動車(EV)大手テスラの3銘柄の売り持ちが最も大きかった。

エドモンド・ドゥ・ロスチャイルドのアナリストは31日、ハイテク銘柄が下落傾向にあるのは、米国が銅関税を発動しようとしていることが要因との見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

独メルセデス、安価モデルの米市場撤退検討との報道を

ワールド

タイ、米関税で最大80億ドルの損失も=政府高官

ビジネス

午前の東京株式市場は小幅続伸、トランプ関税警戒し不

ワールド

ウィスコンシン州判事選、リベラル派が勝利 トランプ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 8
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 9
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 10
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 7
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中