ニュース速報
ビジネス

午前の東京株式市場は小幅続伸、トランプ関税警戒し不安定

2025年04月02日(水)12時59分

2日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比15円33銭高の3万5639円81銭と、小幅に続伸した。写真は2024年12月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 2日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比15円33銭高の3万5639円81銭と、小幅に続伸した。米国の相互関税の詳細公表を控えて明確な方向感は出ず、不安定な値動きが続いた。朝方には一時200円近く下落したが、売り一巡後は一進一退となった。

日経平均は前営業日比126円高でスタートした後、すぐにマイナス転換し一時198円安の3万5426円33銭まで下落した。新規の悪材料が出たわけではないものの、関税の詳細が発表されるのを前に売りが優勢となった。

もっとも、売りは加速せず前場後半にかけては前日終値を挟んで一進一退の展開。足元で軟調だった指数寄与度の大きい銘柄の一角に買い戻しが入ったほか、コンテンツ関連が底堅かった。

市場では「大引けにかけて利益確定売りが強まる展開も考えられ、注意が必要」(国内証券・ストラテジスト)との声があった。

日銀の植田和男総裁は午前の衆議院財務金融委員会で、米政権の関税政策がもたらす世界経済への影響は「不確実性が高い」とした上で「関税の範囲・規模次第では各国の貿易活動に大きな影響が及ぶ可能性がある」と述べた。マーケット参加者の関心は米関税そのものに集中しており、反応は限定的だった。

東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏は「米関税の影響がどの程度になるか現時点では分からず、日本株の自律反発の勢いは弱い」と指摘する。相互関税の詳細が発表されても影響を精査するのに時間がかかりそうだとして、「日経平均は上値が重く、内容次第ではさらに下押しとなる可能性もあるだろう」とみている。

TOPIXは0.64%安の2644.63ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆7709億8200万円だった。東証33業種では、非鉄金属、その他製品、輸送用機器など5業種が値上がり。鉱業、電気・ガス、鉄鋼など28業種は値下がりした。

個別では、ファーストリテイリングが3%高、東京エレクトロン、リクルートホールディングスが2%超高だった。主力のトヨタ自動車、任天堂は小幅高、コナミグループは2%超高だった。

一方、百貨店株が軟調でエイチ・ツー・オー リテイリングが5%超安とプライム市場の値下がり率トップ。三越伊勢丹ホールディングス、J.フロント リテイリングも値下がりした。

プライム市場の騰落数は、値上がり363銘柄(22%)に対し、値下がりが1217銘柄(74%)、変わらずが57銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

トランプ関税で実効税率17%に、製造業「広範に混乱

ワールド

「影の船団」に偽造保険証書発行、ノルウェー金融当局

ワールド

焦点:対日「相互関税」24%、EU超えに政府困惑 

ワールド

OPECプラス8カ国、カザフの超過生産巡り協議へ 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台になった遺跡で、映画そっくりの「聖杯」が発掘される
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 5
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 6
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 7
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 8
    博士課程の奨学金受給者の約4割が留学生、問題は日…
  • 9
    アメリカで「最古の銃」発見...いったい誰が何のため…
  • 10
    トランプ政権でついに「内ゲバ」が始まる...シグナル…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 5
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 6
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 7
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2…
  • 8
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 9
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 10
    なぜ「猛毒の魚」を大量に...アメリカ先住民がトゲの…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中