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米野球界スーパースターのジーターが満票殿堂入りならず、では5年後のイチローは?
もう1人は、エキスポズ(現ナショナルズ)やロッキーズの主力でその後は、カージナルスのリーグ優勝にも貢献したラリー・ウォーカー氏です。ジーター氏とは反対に、選考対象10年目という「後のない最後の年」に選出されています。得票も304票(76.6%)ということで滑り込みセーフでした。生涯記録も2160安打で、打者としてこのレベルでの殿堂入りは珍しいほうです。
ウォーカー氏の場合は、前年比で票が22%も伸びたことから、記者仲間による温情だという説、それから人柄が評価されたという説、あるいは大リーグでは少数派のカナダ人という点に敬意を表しての投票、などと色々なことが言われています。ここ数年は、薬物使用スキャンダルに関与したボンズ、クレメンスという「疑惑の大物」には入れたくない中で、「クリーンな好人物」には票が入るという傾向があり、そうした要素も後押ししたかもしれません。
それでは今年の投票傾向を受けて、2025年に有資格となるイチロー(鈴木一朗)氏の見通しを考えてみたいと思います。
「満票」の難しさ
まず可能性ですが、有資格の1年目での「一発殿堂入り」はほぼ100%間違いないと思います。現在リストに残っている人々、2021年以降に有資格となる人々の顔ぶれを見ても、メジャーで3000本を打ち、緻密な打撃と華麗な守備で2000年代のメジャーリーグを代表する選手だったイチロー氏の存在感は圧倒的です。「票が割れて75%に届かない」ということはないと思います。
問題は「満票」となるかです。イチロー氏のような野球というスポーツに緻密さを加えるという野球史に残る功績を挙げた選手は、満票がふさわしいと思うのですが、ジーター氏という超大物が「満票を逃した」ことは、その難しさをあらためて印象付けました。
つまり「超大物」でも、匿名票なので「入れない」という選択をする記者はいるだろうということです。ジーター氏の場合、マイアミのオーナーとしての批判があるのであれば、イチロー氏の場合は、シアトルの一部メディアなどで「安打数にこだわってチームプレーに徹しなかった」時期があるという批判はありましたし、それが殿堂入りの投票に反映される可能性はあります。
いずれにしても、ジーター氏がクーパーズタウンの伝説になった今、イチロー氏が殿堂入りする日を楽しみに待ちたいと思います。
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