- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 上野千鶴子氏の「報われない社会」スピーチで東大は変…
上野千鶴子氏の「報われない社会」スピーチで東大は変われるか?
どうして「他大学の女子は良くて、東大の女子はダメ」なのでしょうか? 答えは簡単です。ある種の東大の男子学生は、知的能力や社会的な地位ということで自分と同等か、自分より優秀な女性を交際相手に「したくない」のです。
その背景には、「ウチの嫁は、息子を立ててほしい」などという保守的な親や祖父母の存在があるかもしれませんし、東大が「格差の連鎖現象」から逃げられない中で、「専業主婦に育てられた」男子学生が「保守的なジェンダー観の世代連鎖」をやっているのかもしれません。
さらにその奥には、「男性というのは、自分より優秀な女性を不快に思うという弱さ」があるのであって、「その弱い男性の虎の尾は踏まないのが賢い女性」という、女性から男性への「甘やかし思想」がある、そんな解説も可能です。
仮にそうしたカルチャーが、日本の知的階層なり富裕層の中に一定割合で残っており、それが「東大女子学生」に「2割の壁」を超えさせないという「分厚い鋼鉄の天井」としてのしかかっているのであれば、本当に賢い女性はやはり東大なるものを忌避するかもしれません。
そう考えると、問題は意外に根深いものがあり、上野氏のようにチャレンジャーとしてのジェンダー論を掲げて、一本調子に攻撃するのが作戦として正しいのか、よく分からなくなります。つまり、敵は強大な権力というよりも、一種のメンタルな病理だとするのであれば、叩けば叩くほど事態は悪化するからです。
東京大学の問題を見れば、もはや連続的な改革は不可能なレベルだと思います。それこそあらゆる学部学科で、強制的に女子の比率を50%にしてしまうか、そうでなければ東京大学という組織を解体してしまうか、ドラスティックな方法を考えるしかない、そんなことを考えさせられたのです。
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員