- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 予備選直前にペイリンの支持を取り付けたトランプの目…
予備選直前にペイリンの支持を取り付けたトランプの目算
これで「右派ポピュリスト」を代表する2人がタッグを組んだことになる Mark Kauzlarich-REUTERS
サラ・ペイリン元アラスカ州知事といえば、2008年の大統領選で共和党のジョン・マケイン候補の「ランニング・メイト」、つまり副大統領候補として「オバマ=バイデン」コンビと戦ったことで有名です。
その彼女の存在感は、この大統領選で敗北した2年後の2010年の中間選挙でより大きなものとなりました。「ティーパーティー」旋風の「応援団長」として全国を遊説し、多くの共和党候補を勝利に導いたからです。
その後の彼女は、大統領候補に見立てられたこともありますが、さすがにその「器ではない」という自他の評価もあり、ここ数年は「大人しく」していた感じがあります。ですが、共和党のいわゆる「草の根保守」的な層には現在でも絶大な人気を誇っています。
そのペイリン氏が今週火曜に、アイオワ州を遊説中のドナルド・トランプ候補の集会に登場して「トランプ支持」を打ち出しました。その際のペイリン氏の演説は例によって威勢のいいもので「トランプ氏は交渉術の大家」だと思い切り持ち上げたばかりか「みなさんと『トランプタワー(実際にニューヨークにある、同氏の建てた高層ビルの名前)』をアメリカに打ち立てましょう」などと言って聴衆を煽っていました。
またオバマ大統領への批判も徹底していて「2017年の1月には、元大統領になったオバマにプロンプターを背負ってシカゴへ逃げ帰ってもらう」などと散々な言い方をしていました。「その際の合衆国大統領はもちろん、ドナルド・トランプ」だというのです。
いずれにしても、共和党の「右派ポピュリスト」の代表的な存在である2人が「タッグを組んだ」ということは、かなりのインパクトを与えています。確かに、影響力が一時期と比べると衰えたとは言っても、ペイリン氏といえば「保守派のマドンナ」としての存在感はあるからです。
ところで、今回の大統領選で言えば、クルーズ、ルビオ、ポールといった候補たちは、いずれも「ティーパーティー」の「ブーム」に乗って中央政界入りした政治家です。そう考えると、ペイリン氏としては、この3人のいずれかがハッキリ頭角を現したところで「支持」を打ち出せば、自分の影響力もアップする可能性があります。
そんなペイリン氏が、どうして、このような早い時点で「トランプ支持」を打ち出したのでしょうか? 切迫した事情は、トランプ候補側にあります。2月1日のアイオワ州党員集会、そして9日のニューハンプシャー州予備選という「予備選序盤の2州」というのは非常に重要であると言われています。同氏はここでの「2連勝」を狙っているからです。
ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険 2025.01.15
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員