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【写真特集】コンゴ人の目が映し出したコンゴのコロナ危機
CONGO IN CONVERSATION
Photographs by FINBARR O’REILLY AND CONGO IN CONVERSATION CONTRIBUTORS
<非公式経済>4月2日、コンゴ(旧ザイール)東部の主要都市ゴマのキブ湖畔にあるキトゥク市場にあふれる人々。コンゴでは都市部労働者の約80%が経済活動にも統計にも表れない「非公式経済」に関わっている。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて保健当局はソーシャルディスタンス(社会的距離)を呼び掛けていたが、日々の商売に生活が懸かっている人々にとっては無理な話だ ©Moses Sawasawa for Fondation Carmignac
<欧米人の上から目線ではない、コンゴ人写真家とジャーナリストが伝えるコロナ禍のコンゴの現状>
何度ロックダウン(都市封鎖)や経済対策を行っても、先進諸国でさえ新型コロナウイルスの猛威を前に立ち尽くす。そんななか、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)は未曽有の危機にどう対処しているのか。
カナダ系イギリス人写真家フィンバー・オライリーがコンゴの現状を記録し、ウェブサイトで公開するプロジェクトに乗り出したのは、パンデミック(世界的大流行)発生前の今年1月のことだった。
ソーシャルディスタンス(社会的距離)などあり得ない闇市場の雑踏、コロナ禍に追い打ちをかけるエボラ出血熱の流行、悪化する紛争や貧困......。これらを伝えるため、オライリーは15人のコンゴ人写真家やジャーナリストとチームを組んだ。「これまでコンゴの歴史的写真を収めてきたのは圧倒的に外国人」であり、それが「アフリカ人を原始的なものと捉えるヨーロッパ人の偏見を助長してきた」と、オライリーは考える。
特異なアートとしてのアフリカでもなく、欧米人の上から目線でもない。コンゴ人によるコンゴのドキュメンタリーは、この国が現在直面する困難を映し出している。
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