コラム

朝日新聞の自民党「裏金」報道は優れた「スクープ」なのか?

2024年09月30日(月)11時36分

ひとことで言ってしまえば「朝日のスクープって検察から聞いたものを流してただけだよね」というのが私の感想なのだ(失礼)。検察からどれだけ情報を得るかも記者の実力だ!という反論もあろう。しかし検察情報を盾にして政局を仕掛けていないか?とも思える。例えばこれ。

「松野・西村・萩生田氏 更迭へ 高木氏も 世耕氏交代を検討 裏金疑惑 安倍派5人衆を一掃」(12月10日)


「安倍派5人衆を一掃」に違和感を覚える。朝日の願いも込めてないか? 安倍政権時代からの因縁を晴らしたい行間を感じたのだ。ある意味、一連の報道は昨今話題の感情優先の「エモい記事」だったのかも。

ここまで書いたら日本ジャーナリスト会議(JCJ)の大賞に赤旗の自民党裏金問題スクープ、というニュースが飛び込んできた。朝日の新聞協会賞、ちょっと気まずくないですか。

20241008issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年10月8日号(10月1日発売)は「大谷の偉業」特集。【保存版】ドジャース地区Vと初の「50-50」を達成。アメリカは大谷翔平をどう見たか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


プロフィール

プチ鹿島

1970年、長野県生まれ。新聞15紙を読み比べ、スポーツ、文化、政治と幅広いジャンルからニュースを読み解く時事芸人。『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』(双葉社)、『お笑い公文書2022 こんな日本に誰がした!』(文藝春秋)、『芸人式新聞の読み方」』(幻冬舎)等、著作多数。監督・主演映画に『劇場版センキョナンデス』等。 X(旧Twitter):@pkashima

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ヤマハ発、日高社長が30日付で辞任 渡部会長が兼務

ビジネス

午後3時のドルは141円後半へじり安、期末関連売買

ビジネス

8月新設住宅着工戸数は前年比5.1%減=国交省

ビジネス

携帯販売ティーガイア、ベインが1株2670円でTO
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
特集:羽生結弦が能登に伝えたい思い
2024年10月 1日号(9/24発売)

被災地支援を続ける羽生結弦が語った、3.11の記憶と震災を生きる意味

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する「ロボット犬」を戦場に投入...活動映像を公開
  • 2
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 3
    南洋のシャチが、強烈な一撃でイルカを「空中に弾き飛ばす」瞬間を撮影...残酷で完璧な狩りのスキル
  • 4
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 5
    「石破首相」を生んだ自民党総裁選のダイナミズムと…
  • 6
    【クイズ】「バッハ(Bach)」はドイツ語でどういう…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
  • 9
    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…
  • 10
    中国で牛乳受難、国家推奨にもかかわらず消費者はそ…
  • 1
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 2
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 3
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界が魅了された5つの瞬間
  • 4
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 5
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 6
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 7
    50年前にシングルマザーとなった女性は、いま荒川の…
  • 8
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 9
    中国で牛乳受難、国家推奨にもかかわらず消費者はそ…
  • 10
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 9
    「あの頃の思い出が詰まっている...」懐かしのマクド…
  • 10
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story