ロシア、ウクライナがスジャのガス施設を「事実上破壊」と主張

ロシアは28日、ウクライナが米を含めた部分停戦合意に反してロシアのエネルギー施設を攻撃したと非難し、西部クルスク州スジャのガス施設は事実上破壊されたと述べた。炎上するスジャのガス施設、ロシア国防省の提供写真。(2025年 ロイター)
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアは28日、ウクライナが米を含めた部分停戦合意に反してロシアのエネルギー施設を攻撃したと非難し、西部クルスク州スジャのガス施設は事実上破壊されたと述べた。ウクライナは、ロシアが攻撃したと主張した。
スジャは、ロシアのガスをウクライナ経由で欧州に運ぶパイプラインの中継地点でガス測量所がある。このパイプラインは、ウクライナが契約を更新しなかったため、1月1日に稼働停止した。
ロシア国防省は「3月28日10時20分頃、(ウクライナ)キーウ政権はスジャのガス測量所にHIMARSミサイルを使用した二重攻撃を行った。測量所は大火災を起こし事実上破壊された」と述べた。
ウクライナの国家安全保障当局者は「ロシアは、同国の支配下にないクルスク州『スジャ』ガス輸送システム(ガス測量所)を再び攻撃した」とテレグラムで述べた。
ロシアは21日もウクライナがこの施設を攻撃した主張し、ウクライナが否定していた。
ロシア国防省は、ウクライナが西部ベルゴロドの電力施設も攻撃し停電を発生させたほか、南部サラトフ州の製油所を攻撃しようとしたと主張した。ロイターは事実関係を確認できていない。