「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学者が発見か
Hidden Black Holes May Be Revealed Across the Universe After Discovery

ALMAが明かす初期宇宙の謎...超大質量ブラックホールの成長過程に迫る(写真はイメージです) Viktor Forgacs-Unsplash
<初期宇宙で急成長を遂げた超大質量ブラックホールの進化を解き明かす鍵が、最新の観測でつかまれつつある>
宇宙空間に存在するが、現時点では私たち人間から隠された状態にある超大質量ブラックホールを見つけ出す方法を、天文学者が発見した可能性が出てきた。
この可能性は、研究チームがチリ北部にあるアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)の電波望遠鏡を用いて、電波信号を検知したことによって浮上したものだ。この信号は、太陽の数十億倍の質量を持つ超大質量ブラックホールを取り巻く高温の分子ガスから発せられている。
はるか遠くにある銀河の中心部に位置するこの巨大ブラックホールは、我々人間が住む地球からあまりに遠い場所にあるため、地球まで光が到達するのにかかる時間を考えると、今我々が見ているのは、約129億年前の姿ということになる。
つまりこの研究は、この宇宙の歴史の中でごく初期の時期に生まれた、急速に発達するブラックホールの周囲に存在するガスの加熱メカニズムに、これまでで最も肉薄したものと言える。そしてさらに、このようなモンスター級のブラックホールの進化過程にも光を当てるものだ。