- HOME
- コラム
- パックンのちょっとマジメな話
- アメリカを反面教師として、イスラエルに侵攻前にどう…
アメリカを反面教師として、イスラエルに侵攻前にどうしてもやって欲しいこと(パックン)
まとめると、チェックリストの結果は〇=2,△=3、×=3。少なくともパウエルさんの考え方ではこのままでは行動の開始をお勧めできない。
僕はイスラエルの味方だ。だからこそ、パウエル・ドクトリンの遵守をお願いしたい。これもわが国の経験からのアドバイス。22年前にアメリカも残酷なテロ攻撃を受け、国民の当然の義憤と正当な大義名分で武力行使に走った。
だが、事前にチェックリストをクリアしないで余計な戦争まで起こしてしまった。その結果、8兆ドルもの富と、9.11同時テロで亡くなった倍以上のアメリカ人の命を費やすことになった。相手国の民間人の犠牲はその何十倍に上り、複数の過激派組織の誕生にも地域の不安定にもつながった。わが友よ、僕たちの失敗を繰り返さないでほしい。
追伸:こう願う一方、国民感情が高ぶっているときの冷静な判断の難しさもアメリカ人としてよく分かる。おそらくそれを一番痛感しているのは、パウエル・ドクトリンを守らず2つの戦争を起こした、当時のブッシュ政権の国務長官。ドクトリンを示したパウエル本人だ。
2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
トランプを再び米大統領にするのは選挙戦を撤退したはずのケネディ? 2024.09.19
トランプがバイデンに与えてしまった「必殺技」...最高裁判決で無限の権力を手中に? 2024.08.06
討論会惨敗の米民主党がここから「仮病」で大統領選に勝つ方法 2024.07.01
謎のステルス増税「森林税」がやっぱり道理に合わない理由 2024.06.11
新生活の門出にパックンが贈る「ビーカーの尿、バイアグラ、厚切りジェイソン」の教訓 2024.04.04
日本で「外国人を見た目で判断する」ことの弊害が噴出中 2024.03.16