コラム

日本は大坂なおみの二重国籍を認めるべき!

2018年09月25日(火)14時45分

日本も好きな条件を付けてもいい。多くの日本人は移民に対して不安を抱えていることが事実だ。外国人に国籍を与えることに抵抗がある人もいる。それが二重国籍だとさらに強い。スパイじゃないの? いざという時は出身国へ逃げないの? 親戚とかぞろぞろと連れてこないの? などなどと疑われるのだ。

でも、国民を安心させる対策はあるはずだ。二重国籍を持っていたら公職に就くことはできない、同盟国出身者に限る、反則した場合は国籍解消となる、家族滞在に制限がある、などなど基準や規則はいろいろ考えられる。ワーストケースシナリオだけに集中して拒絶反応を起こすのではなく、日本のためになる人間を想定し、日本のためになる制度を作ればいい。

日本の国籍を得るのはとても名誉なことだから、最終的には緩和することになるとしても、今は厳しい基準であってもいい人が集まるはず。僕のお勧めの条件としては、25年以上日本に在住している人。日本に不動産を持っている人。コラムをかけるほど日本語力のある人。ショートコントができる人。コンビの相方とそこそこ仲良くしている人......。

それか、制度の詳細を決めるのは後にして、とりあえず今は「全米オープンで優勝した人」だけに絞ってもいい。とにかく、二重国籍を認めませんか?

今から練習しますから!

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プロフィール

パックン(パトリック・ハーラン)

1970年11月14日生まれ。コロラド州出身。ハーバード大学を卒業したあと来日。1997年、吉田眞とパックンマックンを結成。日米コンビならではのネタで人気を博し、その後、情報番組「ジャスト」、「英語でしゃべらナイト」(NHK)で一躍有名に。「世界番付」(日本テレビ)、「未来世紀ジパング」(テレビ東京)などにレギュラー出演。教育、情報番組などに出演中。2012年から東京工業大学非常勤講師に就任し「コミュニケーションと国際関係」を教えている。その講義をまとめた『ツカむ!話術』(角川新書)のほか、著書多数。近著に『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)。

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