- HOME
- コラム
- パックンのちょっとマジメな話
- 金正恩の狂人っぷりはどこまで本物か?
金正恩の狂人っぷりはどこまで本物か?
だから、「北朝鮮は抑止力がほしくて、自己防衛のために動いている」という一般論以外の可能性を考えるべきだと思う。それが狂人理論の応用編。
普通の核保有国ではなく、狂人が仕切る核保有国だとしたら、上記のシナリオと話は違う。「死ぬ覚悟はできている。いつでも核戦争を起こせる」と、常に指を発射ボタンに置いているスタンスが通用すれば、いろいろなわがままは聞いてもらえるはず。北朝鮮が核を放棄しなくても、規制緩和や国交正常化、有利な貿易条件などを要求してくることは目に見えている。
ソウルや東京だけではなく、全世界を人質に取っている状態なら、国際社会へ復帰することなしにアウトロー国家の道を選ぶ可能性もある。いつでも他国を巻き込んで無理心中を図りそうな狂人だと思われれば、幾度も罪に目をつぶってもらえる。偽札製造、麻薬や武器の取引、人身売買などを今まで通りに続けても、さらには核やミサイルの技術を第三国やテロ組織に移転・輸出をしても、どんな反社会的な行動をしても、誰にも取り締まりはできない。
こんな恐ろしい計算が、北朝鮮の動きから垣間見えるかもしれない。正常者は核兵器なんて使わないだろう。しかし狂人ならば分からない。「狂人」だと思われて初めて、核兵器の存在が光る。そんな考えから、狂人だと思われるように、核戦争になりかねないぎりぎりの行動を取る。そう見ると、正常者が狂人を演じ切るのも合理的な判断かもしれない。
果たして、どちらなのか。世界一の狂人なのか、それとも世界一の狂人理論者なのか。どちらか分からないからこそ効果的だし、分からないからこそ怖い。どちらにしても、世界一なのは間違いないだろう。そういう意味で「会えたら光栄だ」とトランプは言ったのかもしれないね。
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガリニューアル!
ご登録(無料)はこちらから=>>
【初歩解説】結局、トランプの狙いは?子供にも分かる「関税・貿易」の基本から見えてくること 2025.04.17
「103万円の壁」見直しではなく「壁なし税制」を...金持ち優遇をなくす「3つの方法」 2025.02.02
トランプ氏が米ドルの「ライバル」である仮想通貨を推進してアメリカの「特権」を捨てる理由 2024.12.28
トランプを再び米大統領にするのは選挙戦を撤退したはずのケネディ? 2024.09.19
トランプがバイデンに与えてしまった「必殺技」...最高裁判決で無限の権力を手中に? 2024.08.06
討論会惨敗の米民主党がここから「仮病」で大統領選に勝つ方法 2024.07.01
-
週3在宅勤務/人事労務担当・リーダー候補 外資系企業の給与計算・社会保険/フレックス/年休124日
永峰・三島コンサルティング
- 東京都
- 年収400万円~700万円
- 正社員
-
外資企業向けB2B2X型の新規ビジネス開拓営業
東日本電信電話株式会社
- 東京都
- 月給47万円~83万円
- 正社員
-
港区/事務 大手外資企業内勤務/英語活かせる/22 翌7時勤務/土日祝休/年休124日
日本アスペクトコア株式会社
- 東京都
- 年収371万円~428万円
- 正社員
-
港区/外資企業の総務・ファシリティ管理SV 英語力を活かして活躍 国内外大手2社の合弁会社
グローブシップ・ソデクソ・コーポレートサービス株式会社
- 東京都
- 年収450万円~500万円
- 正社員