- HOME
- コラム
- ニューヨークの音が聴こえる
- 【大江千里コラム】NYで奏でる「蛍の光」はさよなら…
【大江千里コラム】NYで奏でる「蛍の光」はさよならの歌じゃない
この街に住む人はよく言う。「ニューヨークの人口は変わらない。夢を諦めて去る者と夢を持って来る者が常に同じ数だけいるから」
何かを諦めけじめをつけたあの日は、始めてもいない夢がまぶし過ぎた。でも......万が一、この先の人生のどこかでニューヨークへ戻る時があるなら、そのときは「永住」しよう。そんな突拍子もないことを考え、クルッと未来へ向き直る。
その13年後、ニューヨークとは口をきくこともなかった僕が再びジャズを学びに舞い戻り、今年で13回目の新年を迎えた。不思議なもので「万が一」を引き起こすと人生の信号は立て続けに「青」だ。
演奏が終わりまだお客さんたちが飲んでいるジャズバーを後にして少し夜風に当たると、タイムズスクエアのカウントダウンで盛り上がったグループとすれ違う。頬を紅潮させた彼らはいつからここにいるのだろうなんて、考えるのは無粋な話だ。たとえ来たばかりでも100年以上住んでいても、ここじゃきっと「誰もがニューヨーカー」なのだ。
2020年。新しい年のど真ん中を歩き続ける。あの頃、ぼんやり雲をつかむようだった未来は今ならハッキリ見える。あの日よりも人生の賞味期限が短くなった分、自分の中の熱はひたすら熱い。長い年月を結ぶ「橋」を抜けて、僕はこの街の「ビート」を奥歯でかみしめる。
<2020年1月28日号掲載>
2020年2月4日号(1月28日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【中国人編】」特集。声優/和菓子職人/民宿女将/インフルエンサー/茶道家......。日本のカルチャーに惚れ込んだ中国人たちの知られざる物語から、日本と中国を見つめ直す。
大江千里が語る、物価高だし生活は大変でもやっぱり「ニューヨークの虜」な訳 2023.09.06
大江千里の「オーディション番組」考察 何が世界を熱狂させるのか 2023.07.08
大江千里がつづる、人口激減「ビッグアップル」の今 2023.06.07
コロナ禍でピアノを始める人が増加? 大江千里がつづる、今こそ「大人ピアノのススメ」 2023.02.25
大麻合法化のニューヨークで知っておきたい「暗黙のルール」と、人それぞれの付き合い方 2023.02.01
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員