イタリア映画界で異彩を放つ女性監督の新作『墓泥棒と失われた女神』
しかし、そんな彼の前に、『夏をゆく人々』のマルティンのように、イタリアという人物が現れる。彼女は、ロルヴァケルの独自の視点が反映されたような人物だといえる。
ベニアミーナの母親フローラの古びた屋敷に転がり込み、元歌手のフローラから歌のレッスンを受ける代わりに、彼女の身の周りの世話をし、彼女に内緒でふたりの子供をそこに住まわせている。イタリアという名前でありながら、ブラジル出身の女優カロル・ドゥアルテが演じ、子供たちとはポルトガル語で会話をする。
アーサーとイタリアという異邦人が出会い、ユーモラスな手話を編み出すなどして、接近していく。アーサーは、『夏をゆく人々』のジェルソミーナが仮装した女神を見て魔法にかかるように、自分が発見した美しい女神像に魅入られるが、そんなイタリアとの関係を通して像が持つ意味が大きく変わり、呪縛を解かれていくことになる。
『墓泥棒と失われた女神』
7月19日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
©2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma
2025年1月21日号(1月15日発売)は「トランプ新政権ガイド」特集。1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響を読む
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
イタリア映画界で異彩を放つ女性監督の新作『墓泥棒と失われた女神』 2024.07.18
アウシュヴィッツ収容所の隣、塀のこちら側のファミリードラマ『関心領域』 2024.05.23
学校で起きた小さな事件が、社会システムの欠点を暴き出す『ありふれた教室』 2024.05.16
19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命』 2024.04.25
アイスランドがデンマークの統治下に置かれていた時代の物語『ゴッドランド/GODLAND』 2024.03.28
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員