噂のロボットレストランは家族連れでもイケるらしい
ひとことでは表現し難い、何でもありの狂気の世界。ごった煮感は否めず、トリップアドバイザーのレビューに「安っぽい」との辛口批評が散見されるのも分かる。
しかし、ダンスも演出も中途半端な仕上がりではなく、ショーとして十分に楽しめる。客席との距離が近いために臨場感もあるし、次から次へと予想外の展開に驚愕する面白さもある。
ショーの休憩中にはビールやカップ酒、ポップコーンなどが購入可能。最初からノリの良い外国人客の熱気は、アルコールも手伝って高まるばかり。最後のロボットパレードでは、みんなでペンライトを振りながら熱狂した。
「ここでしか見ることができない唯一無二のエンターテインメント」を目指していると、小泉は言う。
「ライオンキングでは体験できないショー」
その狙いは客にも伝わっているようだ。イギリス人トラベルライターのカースティ・ペリングは自身のサイト「ファミリー・アドベンチャー・プロジェクト」にこう書いている。「善と悪の物語なら『ウイケッド』や『ライオンキング』といった、もっと洗練されたミュージカルを同じぐらいの料金で見ることもできる。だがそうした舞台では、ここ(ロボットレストラン)で見たようなショーは体験できないはずだ」
ペリングは夫と子供3人と一緒に世界中を旅しており、ロボットレストランも家族で訪れた。
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大音量とまぶしい照明は子供には刺激が強すぎるのではないかと思ったが、意外にも外国人客のうち、家族連れが2割を占めるという。家族連れ客のために、女性ダンサーのビキニをホットパンツに変えるなど、開店当初より露出は控え目になった。
子供料金は設定されていないが、保護者の膝の上に座れるぐらいであれば無料。シーズンによってハロウィンやクリスマスをテーマにした演目が楽しめる時期もあり、子供にはうれしい演出だ。
料金といえば、口コミサイトで8000円が「高すぎる」という声が少なくないが、同時に「それだけの価値はあった」との感想も多い。事実、週末はだいたい満席、平日も7~8割は席が埋まるという。都内のホテルに置かれているパンフレット持参、あるいはネットでの予約・支払いによる割引制度もある。
ショーの間、スマートフォンで動画を撮りながら終始ご満悦だった隣のアメリカ人観光客は最後に、「来た甲斐があった」と感想を残していった。「誰も人生最高のショーを期待してここに来ているわけではない。ただ90分の楽しみを求めて来ているのだから」
外国人だけに楽しませておくのはもったいない。日本人にも、一夜ぐらいはこの意味不明でぶっ飛んだ世界をぜひ体験してほしい。
ロボットレストラン
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-7-1 新宿ロボットビルB2F
営業時間:16~23時
入場料:8000円(飲食代別)
TEL:03-3200-5500
http://www.shinjuku-robot.com/
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