コロナ禍の日本、支持される商品には「理由」がある
ちなみに、なぜリトルシガーは紙巻たばこに比べて安いかというと、たばこの本数で税率が決まる紙巻たばこに対し、使用するたばこ葉の重量で課税されるリトルシガーは、たばこ葉の量を調整することで現在の税制においては税率を低く下げられるというわけだ。
さて、人気のキャメル・シガーの中でもより注目度が高いのが、8月に発売された新商品の「キャメル・シガー・メンソール・ベリーカプセル・ボックス」と「キャメル・シガー・メンソール・ベリーカプセル・ライト・ボックス」。いずれも20本入りで400円。
この2銘柄、注目の理由はその喫味だ。そのまま吸えば強メンソールの爽快感が味わえ、フィルターに内蔵されたカプセルを潰すことで、ベリーのフレーバーが加味される。
「リトルシガーの特徴的な巻紙の色が気になって手を出さなかったんですが、増税だし安いので、試しに買ってみたら、思った以上に美味しくて驚きました」と、都内在住の40代男性は言う。「ベリーカプセルは、つぶす時と最後までつぶさない時があるんですが、気分で選べるそんなところも気に入っています」
「普通のたばこと遜色なくて、もうこれに乗り換えようと思うぐらい」と語るこの男性。増税をきっかけに、こうした乗り換え愛煙家が増えそうだ。
在宅勤務が生んだ意外なヒット商品
3つめのキーワードは「在宅」だ。4月の緊急事態宣言発令をきっかけに、一気に進んだ在宅勤務。今後もそうした勤務形態を継続していく企業も多いという。これを機に自宅での業務環境を整えたという声をよく聞くが、こんな意外なヒット商品もある。「ゲーミングチェア」だ。
普通のオフィスチェアではない。シューティングゲームなどでの激しい身体反応にも対応する剛性の高いフレームや、適度に身体をホールドするシェル型のフォルム。
レーシングチェアの基本構造をベースとしながらも、肌触りやクッション性の良いファブリックをはじめ、ヘッドレストやアームレスト、そしてリクライニングなど、座り心地を重視した機能をも併せ持つチェアだ。
なるほど、長時間ゲームを続けるゲーマー向けに開発され、実際に多くのゲーマーが使用しているとなれば、仕事に応用できると考えても違和感はない。
なかでも人気なのが、家具の総合商社、関家具(福岡県大川市)が開発したゲーミングチェア・シリーズ「コンティークス」だ。「直近3カ月の目標額に対する平均値として約122%、また、在宅勤務化が進んだ6月は約141%と、目標額を上回るご注文をいただきました」とは、同社でコンティークスを担当する、eスポーツプロジェクト課長の山本信彦氏。