活字離れの今、この「活字」と印刷の歴史資料を堪能する
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撮影:遠藤 宏(すべて)
<出版不況の今こそ訪れたい文京区の「印刷博物館」は、世界の印刷に関する歴史資料が豊富。日本で最初の銅製活字から世界最古の印刷物である「百万塔陀羅尼」、日本初の本格的な翻訳書「解体新書」まで、知の発展を支えてきた印刷文化を深く知ることができる> (写真:重要文化財の「駿河版銅活字」。朝鮮から伝来した銅活字をもとに徳川家康が造らせた日本で最初の銅製活字で、京都伏見と駿河で3度に渡り約11万本が鋳造されたが、火災などにより大半が消失。この資料を含め約3万8000本のみが現存する)
【シリーズ】日本再発見「東京のワンテーマ・ミュージアム」
日本における出版物の販売額がピークを迎えたのが1996年のこと。奇しくもその前年には、マイクロソフトのOS「Windows95」が発売され、全世界でインターネットが爆発的に普及。この"新たな文明"の誕生に伴って、多くの無料媒体を含むウェブメディアが登場した。その影響は確実に印刷メディアにまで及び、90年代後半からいまなお続く「出版不況」の主たる要因になっていることは、ご存知のとおりだ。
そんな、活字離れの現状にあるいまだからこそ訪れてほしい博物館がある。大手印刷会社の凸版印刷が創業100周年の記念事業として、2000年に文京区水道のトッパン小石川ビル内に設立した「印刷博物館」だ。
「それまで、世界の印刷に関する歴史や文化、技術の発展を幅広く体系的に展示する博物館は日本に存在していなかった」と、同館学芸員の石橋圭一氏は話す。それだけに同館には、印刷にまつわる貴重な資料が数多く収蔵されており、常設展だけでなく企画展にも力が入っていて見逃せない。
地下1階と地上1階の2フロアで展開する同館。印刷の歴史を辿る旅は、地下1階から始まる。来館者をまず迎えるのが、印刷の世界へと誘う「プロローグ展示」ゾーンだ。
高さ7メートル、幅はなんと40メートルにも渡って弧を描く大壁面に飾られるのは、前印刷時代の石碑や碑文をはじめ、印刷黎明期の曼荼羅や仏典、活字の登場により本組みされた聖書や古典的書物。さらには近代のポスターや雑誌に、現代の電子メディアなど、紀元前から現代にいたるヴィジュアル・コミュニケーションの歴史をシームレスに一望する圧巻の大パノラマが展開する。人類が生み出してきた情報媒体の中で印刷が果たしてきた役割を捉えようとする試みだと、石橋氏。「もちろんその大半はレプリカだが、精密に再現されており、レプリカだけに間近に寄ってご覧いただける」と、自信を覗かせる。
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