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「うんこ丸太」の歌を聞けなかったカタルーニャ独立派たち
彼の政党は「プッチダモンが再選された以上、彼以外の首相を就任させることは、スペイン政府によるカタルーニャ政府解体と自治剥奪を認めることになる」として、プッチダモンの代理を首相に据えることはないとしている。選挙前からの公約通り、解体された(プッチダモン首相をリーダーとした)「正当なカタルーニャ政府」を復権させることにより、スペイン政府の自治権剥奪による州政府解体が民意に反したものだったことを示すということだ。
独立派第2党の「カタルーニャ共和主義左翼(ERC)」は、公式にはプッチダモン首相就任を認めているものの、獄中の党首ウリオル・ジュンケラスが釈放され、プッチダモンがカタルーニャに帰還できない場合には、ジュンケラスを首相に据えたいという党員の声があった。
しかし1月5日、スペイン最高裁はジュンケラスの投獄を続けることを決定し、9日にはブリュッセルでプッチダモンとERCのナンバー2が、プッチダモンを首相指名することに合意した。
現在のところ、プッチダモンがカタルーニャに不在のまま首相に就任するが、カタルーニャに帰還できず、事実上、亡命政府を樹立することになる可能性が高まっている。
産休中や入院中などは就任式に欠席しても就任は可能という法律があるので、それが「亡命中」に適用できるのか、カタルーニャ議会の法律を緊急制定し「遠隔地就任」(例えばビデオ会議のように参加するなど)を可能にするのか、などが議論されている。
もちろんスペイン政府は、「そんな馬鹿げた就任ができるわけがない」「ありとあらゆる手を使って遠隔地就任を阻止する」と息を巻く。
スペイン政府により「遠隔地就任」が違法とされ、プッチダモンの首相就任が阻止された場合、いずれかの独立派政党から党首の代理を首相にすることになると想定されるが、これは独立派第1党「カタルーニャのための団結」が言う「スペイン政府によるカタルーニャ政府解体を認める」形になる。そのため独立派は抵抗を続け、首相選出が長引くことになり、最悪の場合、再選挙へともつれ込む可能性もある。
いずれにせよ、まずは1月17日までに議会を構成し、その後10日以内に首相を選出しなければならない。
ジュンケラスの投獄継続が決定された後、彼のツイッターアカウントからツイートが流れた。
「これからやって来る日々、皆さんは気を強く持ち、そして団結し続けてください。憤慨を勇気と忍耐に変えてください。怒りを愛に変えてください。常に他人のことを考えてください。そして、私たちがもう一度やらなければならないことを考えてください。私はあきらめません。だからあなたたちもあきらめないでください。皆さんの応援に感謝しています。皆さんを愛しています」
敬虔なクリスチャンで知られるジュンケラスだが、今年のクリスマスは、家族と共に過ごすことができるのだろうか。カタルーニャで温かいアスクデーリィアを楽しみ、子供たちが「うんこ丸太」ティオに股がり歌う風景を眺めることができるのだろうか。
今年中に、カタルーニャから黄色のリボンが消えるだろうか。
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