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中国、北朝鮮などから「1日240万件」の攻撃...台湾「サイバー攻撃」の実態から日本が学べること
CEOや研究開発リーダーなど高い地位の標的に攻撃を仕掛ける
さらに「Emotet」「ScrambleCross」「Conti ランサムウェア」は、クレデンシャルの窃取やボットネットの運用、およびインパクトの大きいランサムウェア攻撃が混在していることを示している。「PlugX」「MoonBounce」「FlawedAmmy RAT」といったマルウェア(悪意ある不正プログラム)も使われ、長期的なネットワーク侵入のために継続的に注力していることがわかる。
サイバー攻撃者たちは、標的を絞ったスピアフィッシング攻撃を使い、特に最高経営責任者(CEO)や研究開発リーダーといった高い地位の標的に攻撃を仕掛けている。認証情報の盗難やBEC(ビジネスメール詐欺)攻撃により、金融取引や機密情報のやり取りを侵害している。
このように台湾を狙う攻撃者らは数多く、その手口は巧妙だ。ただこれは人ごとではない。日本にも同じようなツールを使って、同じような戦略で、サイバー攻撃を仕掛けてきているので、台湾への攻撃を参考にしてサイバー攻撃対策を怠らないようにすべきだろう。
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