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「台湾は自由の灯台だ」...対中国の最強硬派、前トラス英首相の台湾訪問が重要な理由
2月に来日して「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」で講演を行ったトラス前首相 Androniki Christodoulou-Reuters
<「英国の櫻井よしこ」とも言うべき存在のリズ・トラス前英首相は以前から、「台湾との関係強化のためにできる限りのことをすべき」と訴えている>
英国の対中最強硬派の1人、「英国の櫻井よしこ」ことリズ・トラス前英首相が近く台湾を訪問すると10日ツイッターで明らかにした。ナンシー・ペロシ米下院議長(当時)が昨年8月、台湾を訪問、対抗措置として中国は実弾を含む過去最大の軍事演習を実施して台湾海峡は一気に緊張しただけに、前英首相の台湾訪問に対する中国の反発が予想される。
「この重大な局面で、来週、台北を訪問できることをうれしく思う。招待してくれた台湾外交部に感謝するとともに、もっと早く受け入れることができればよかったと思う。私たちは民主的に選ばれた台湾政府および台湾の人々を支援するために、できる限りのことをしなければならない」(トラス氏のツイッター)
英メディアにトラス氏は「台湾は自由と民主主義の灯台だ。北京の政権がますます攻撃的な行動や言動をとる中、台湾の人々と直接連帯することを楽しみにしている」とコメントしている。英国の首相経験者としてはマーガレット・サッチャーも1992年と96年に台湾を訪問している。
今年2月、東京で開かれた「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC、議長イアン・ダンカンスミス英保守党元党首)のシンポジウムで講演し「国際社会は台湾支援のため防衛、経済、政治を協調して行うパッケージに合意すべきだ」と訴えている。その内容を見ておこう。
「モスクワの攻撃的で敵対的な行動に対して西側がもっと早く厳しく対応できなかったことを後悔している。中国についても今、行動しなければ、長期的に大きな犠牲を払うことになりかねない。各国政府は中国に、台湾への軍事的攻撃は戦略的な誤りであることを示す必要がある」
「台湾を支配することが習近平の野望だ」
トラス氏は習近平国家主席について、中国が台湾を支配することが彼の野望であるのは明らかと断言している。昨年、中国は台湾の防空識別圏(ADIZ)に1700機以上の航空機を送り込んだ。前年より倍近くに増えた。今年に入ってから実弾演習が行われている。「このような侵犯は許されないというメッセージを北京に伝える必要がある」とトラス氏は言う。
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