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英変異株で致死率は65%も跳ね上がった 新局面を迎えた対コロナ戦争【コロナ緊急連載】
「実験室の研究では、これらの変異により、南ア株とブラジル株は免疫防御を逃れる可能性があり、現在のワクチンの有効性に影響を与えるだけでなく、以前に感染した個人が再感染する可能性を高める恐れがある」と懸念を強めた。
英イーストアングリア大学ノリッジ医学部のポール・ハンター教授(疫学・公衆衛生)は「致死率の増加の可能性についての結論は、本質的には同じデータを使って異なるグループによって行われた分析から導き出される。異なる分析の間で推定される死亡リスクの増加にはかなりの違いがあるものの、大半が死亡リスクの増加を示している」と分析する。
そして「エビデンスの質が最も高いと考えられるイングランド公衆衛生サービス(PHE)の分析結果は基本的にイギリス株に感染すれば他の株より28日以内に死亡する可能性が65%高いことを意味している。本当に残念な発見だが、新規感染者数が急速に減少していることを考えると、今後数週間で死亡者数が減少し始める可能性がある」と締めくくった。
英紙タイムズ電子版は21日、日本の与党幹部の声として「2032年に再び東京五輪・パラリンピック開催のチャンスが与えられる可能性を残して面子を保ちながら、中止を発表する道を探っている」と報じている。
コロナ対策は国境管理の強化、都市封鎖を含めた社会的距離政策、ワクチン接種の組み合わせに尽きる。菅義偉首相は18日の施政方針演説で「コロナに打ち勝った証として、東日本大震災からの復興を世界に発信する機会としたい」と繰り返したが、ウイルスが急激に変異し始めた現状を直視すると、中止発表はもはや「時間の問題」と言えるだろう。
(おわり)