韓国、新型肺炎の集団感染を起こした新興宗教「新天地イエス教会」の正体
李萬煕は1931年に慶尚北道の清道郡で生まれ、1957年から、自らが神であることを主張した朴泰善(バク・テソン)が設立した「天父敎(信仰村)」に入信し、その後、柳在烈(ユ・ジェヨル)を頂点とした新興宗教「幕屋聖殿」に参加してから、1980年に同僚ホン・ゾンピョと一緒に「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」を創立した。
当時、李萬煕とホン・ゾンピョは、ヨハネの黙示録の11章に出る「二人の証人」が自分たちであると主張して人々を惑わした。その後、ホン・ゾンピョと別れた李萬煕は、本人を「キリストの再臨主」であると自称しながら布教活動を続けて、現在は京畿道果川市の本部を含め、国内には12の支部を設けて運営している。さらに、アメリカ、中国、日本等の海外にも宣教センターを設けており、新天地側は信者数が23万人に達すると主張している。
「新天地」の何が問題なのか?
しかしながら、韓国のキリスト教団体は「新天地」を韓国の教会に最も被害を与えている「異端」として判定している。実際に、「新天地」は聖書を歪曲し、噓をつくことに対して何の罪悪感を持たず、正統の教会に浸透することを教理として正当化している。また、既成教会の信者を奪っていくことや既成教会を乗っ取ることを堂々と行っている。
何より韓国のキリスト教団体が「新天地」が異端であると判定した理由は、聖書を歪曲して伝えているからである。「新天地」の教祖である李萬煕は、自らを「キリストの再臨主」、「救世主」と主張し、14万4千人(12の支部×12,000人)の信者を獲得すると新天地(天国)が開き、「新天地」の信者だけが救われ、永遠の命が得られると教えている。つまり、「李萬煕が伝える神様の御言葉を信じ、『新天地』に入らないと救われない」、「神様の楽園にある命の木は李萬煕であり、彼を通らないと永遠の命が得られない」と李萬煕を神格化している。「新天地」は礼拝に使うために作った讃美歌43番「清い水とまっすぐな道」の繰り返し部分には「本日生まれた萬煕王」という歌詞まで使い、物議をもたらした。また、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」を真似し、イエス様と弟子たちの代わりに李萬煕と12支部の支部長を入れた写真まで作成している。さらに、李萬煕は自らが白馬に乗った写真を取るなど、まるで自分がイエス様であるように行動し、その写真を載せたクリスマスカードまで作成・販売している。
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