コラム

いよいよ「本格的な賃上げ」を実感する人が増加中...一方、「取り残された」企業と労働者の課題が

2025年03月26日(水)11時03分

賃上げという「圧力」が企業に業績拡大を促す

企業経営において、外部からのプレッシャーが業績拡大の原動力になることはよく知られている。賃金を上げた企業は、その原資を捻出する必要に迫られるため、経営陣は相応の工夫をしなければならない。

諸外国の企業は総じて日本よりも好業績とされるが、株主や社会からのプレッシャーによって積極的な設備投資や研究開発が行われている面があることは否定できない。

賃金はそうした外部圧力の1つであり、日本でもようやく外的要因による業績拡大の兆しが見え始めている。


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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネス、ITなどの分野で執筆活動を行う。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。
『お金持ちの教科書』 『大金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『感じる経済学』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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