習近平の「ナショナリズム」は、かつて「大東亜共栄圏」を唱えた日本と同じ泥沼に突き進むのか
かつて日本が進んだ危険な道
だが中国政府が実施している一連の外国企業排除の政策を見ると、単なる駆け引きの材料とは思えない部分も多い。中国がアメリカという巨大市場を失ってから既に5年が経過しており、成長鈍化も今に始まったことではない。
毛沢東を彷彿とさせる社会主義的な政策に邁進する習政権にとって、もはやアメリカは不要と考えているフシもある。
アメリカ不要論が背景にあった上での王毅氏の発言ということになると、事態は少々厄介である。かつて日本は大東亜共栄圏を唱え、西欧文明の否定を声高に叫び、泥沼の戦争に突き進んだ。
少なくとも今のアメリカに世界をリードする政治力がないことだけは確実であり、状況は流動的だ。
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