チャットGPTには分析不能なウクライナ戦争
さらにこれは犯罪の領域だが、4月29日付の英エコノミスト誌は、アフガニスタン産のヘロインがウクライナ領を通ってオデーサ(オデッサ)港などから西欧に流出していると報じた。戦争でロシアとウクライナのマフィアの協力が途切れ、ルートに変更が起きている。ウクライナは、欧州に大量のタバコも密輸している。
そして「傭兵隊長」プリゴジン。17世紀に起きた三十年戦争の花形ワレンシュタイン傭兵隊長は、増長した挙げ句、雇い主の神聖ローマ皇帝に暗殺された。プーチン大統領を罵ったプリゴジンも、そろそろ粛清される頃だ。
ウクライナ、ロシアは一筋縄では理解できない。ロシア国民の大多数は戦争を嫌がりながらも、負けたくはない。生活の安定を何よりも重視し、プーチン、そしてそれに続く指導者への支持をやめないだろう。
ウクライナ戦争、ロシアについてはAI(人工知能)に手を加え、「Aは、実はBを意味する」などとねじ曲げておかないと機能しない。不条理AIとでも言おうか。
2024年12月10日号(12月3日発売)は「サステナブルな未来へ 11の地域の挑戦」特集。地域から地球を救う11のチャレンジとJO1のメンバーが語る「環境のためにできること」
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
トランプ2.0、強気の「MAGA」が逆目に出る時 2024.11.26
「またトラ」でウクライナ停戦が成立すれば、北朝鮮兵が平和維持軍に? 2024.11.12
中国経済が失速しても世界経済の底は抜けない 2024.10.22
「焦げたアンパンマン」? 石破首相はワルになれ! 2024.10.08
強権政治家、故フジモリ大統領を礼賛した日本社会のリーダー像 2024.09.26
テレグラムCEOドゥロフは、国境を突き破るIT巨人 2024.09.06
日本にキレるロシアには大人の対応を 2024.08.24