自称「大国ロシア」の没落が変える地政学──中国の見限りと寝返りが与える影響
「日没後のロシア」はどうなる
つまり中国は、西側との関係を優先してロシアを見限ることも十分あり得るということだ。19世紀半ば、ロシアが清朝から奪ったウラジオストク周辺の広大な(日本の面積の4倍だ)沿海地方を返せとまでは言わないだろうが。
ロシアはここまで、武力でつくり上げた帝国を武力で維持しようとする「本性」を明らかにしてしまった以上、もう信用してもらえまい。さりとて、相手に文句なしの畏怖感を与えるほどの経済力、軍事力を身に付けることももうない。
戦争が一段落すれば、西側諸国はロシアへの投資を少しは再開するかもしれないが、ロシアは基本的には第1次大戦前後のオスマン帝国、あるいはオーストリア・ハンガリー帝国のように、日没のベクトルの中にある。
具体的にどういう形になるか、特に日本に面する極東がどのようになるのかは興味のあるところである。1920年に独立した極東共和国のような存在ができるのか、19世紀半ばまで清朝の勢力圏だったこの地域を中国に要求されるのか、単に困窮するのか、さまざまのバリアント(変種)がある。
一方、国連の安全保障理事会は改組するべきだろう。国連憲章を侵して他国の領土を武力で奪おうとする国が、常任理事国のままであっていいはずがない。ロシアは抵抗するだろうが、総会決議で新しいやり方 に合意すればいいのである。
駐留米軍は本当に必要なのか? 戦後80年の日米関係を棚卸しせよ 2025.01.14
2025年の世界を「枠」を外して考えてみると...... 2024.12.23
来年に向けて日本人の一番の薬は「マゾ的思考」をやめること 2024.12.14
トランプ2.0、強気の「MAGA」が逆目に出る時 2024.11.26
「またトラ」でウクライナ停戦が成立すれば、北朝鮮兵が平和維持軍に? 2024.11.12
中国経済が失速しても世界経済の底は抜けない 2024.10.22
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員