単刀直入さと英語とはったり、河野外交は官邸主導を変えるか
パレスチナを支援するアラブ諸国、特にサウジアラビアは中東での覇権をイランと競うことに懸命で、最近ではイスラエルとひそかに関係を深めている。だとすれば、東京にパレスチナ、イスラエル、アラブ連盟、アメリカの当事者が集まって、「トランプ声明は和平への動きを覆すものではない」という一点で、当面の手打ちをするのも可能ではないか。
日本にこれができれば、「パレスチナに数千万ドルの経済援助を行う」とひっそり声明を出して、また世界から無視されるより、はるかに効果的な外交だ。
内政面で河野外相は9月の自民党総裁選挙に出馬する構えを崩していない。安倍首相としては彼にばかり花を持たせたくないだろうが、現実には外国で受ける日本人は国内では受けないものだ。いっそ釈迦のように落ち着いて、手のひらの上で孫悟空=河野外交を使うつもりになればいい。
下ごしらえは外相、花を持つのは首相、特に米中ロなどの大舞台は首相というすみ分けで、厚みのある外交、そして日本の「見える化」をしてほしい。
<本誌2018年1月23日号掲載>
【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>
領土は売買できるもの――「トランプ新世」の価値観に対応せよ 2025.03.28
アメリカの対中優位は揺るがないのか......「旧友」ジョセフ・ナイ教授との議論 2025.03.15
ウクライナ停戦は世界のパラダイムシフトを引き起こすのか 2025.02.28
日本でも世界でも、公共事業で整備された近代インフラは老朽化でもう限界 2025.02.14
ゼレンスキー主演『国民の僕』あらすじから占う、2025年ウクライナ情勢と停戦後の命運 2025.02.01
駐留米軍は本当に必要なのか? 戦後80年の日米関係を棚卸しせよ 2025.01.14